
福島県内で廃棄予定や未活用の地域資源を活用する取り組みを行っているベンチャー企業Kokage(福島・川内、大島草太社長)が立ち上げたnaturadistill川内村蒸溜所は、日本独自の自然の香りを追求した〈naturadistill固有種蒸溜酒〉をレギュラー商品として発売した。
〈naturadistill固有種蒸溜酒〉は、南北に長く標高差がある島国の日本には多くの固有植物が存在することから、それらをボタニカル(蒸留酒の香りの素材)に採用し、減圧蒸留で植物の繊細な香りを抽出して造ったジン。「かやの実」をキーボタニカルに、橘、クロモジ、ニオイコブシといった古来から日本に存在する4種とジュニパーベリーを使用。「森林の空気を思わせる凛とした香りと、柑橘系の香りを併せもつ固有植物を合わせたことで、爽やかで心安らぎ、気分を前向きにしてくれるジンに仕上がった」(同社)という。
同社は2024年11月2日、初仕込み品である〈naturadistill固有種蒸溜酒 FIRST BATCH〉をリリースしたところ、リピーター購入が絶えず、バーや飲食店、川内村に住む地元の人々など多くの人から愛される酒になったことから、今回、レギュラー商品として販売することとした。
内容量は500mlで、アルコール分は47%。ベースアルコールは「ニュートラルスピリッツ(サトウキビ由来)」で、おすすめの飲み方は〈ジントニック〉だという。同社オンラインストアでの販売価格は4980円で卸売りにも対応する。