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希少ホップ使用の焼酎って? ピンクグレープフルーツのように香る「ボタニカル系麦焼酎」第2弾発売【濵田酒造】

2025年2月4日 8:40 am

 濵田酒造は2月18日、世界のホップから約1%しか取れない希少品種「ギャラクシーホップ」を使用した「ボタニカル系麦焼酎」第2弾〈CHILL GREEN bitter&tropical(チルグリーン ビター&トロピカル)〉(アルコール分25度/税込希望小売価格は1.8Lが2900円、720mlが1498円)を発売する。

〈CHILL GREEN bitter&tropical〉を発表する濵田光太郎副社長

 1898年創業の同社は、単式蒸留焼酎の市場が縮小する中、香り系芋焼酎の〈だいやめ~DAIYAME~〉などを開発し新たな焼酎文化の創造に取り組んでいる。その取り組みのひとつとして23年2月、スパイスの「マーガオ」を使い、「ボタニカル系麦焼酎」と銘打った〈CHILL GREEN spicy&citrus〉を発売。業務用として1.8Lも用意したことで飲食店などにも多く採用され、初年度の出荷実績で計画比228%増と好評を得た

 今回、第1弾とは全く異なる方向性の商品で選択肢を増やすことを目的に200種以上のさまざまな素材を試す中、「ギャラクシーホップ」を選択。甘く爽やかなピンクグレープフルーツのような豊かな香りとビールのようなほろ苦さを味わえる〈CHILL GREEN bitter&tropical〉を開発した。

世界のホップから約1%しか取れない希少品種「ギャラクシーホップ」

 新商品発表記者会見で濵田光太郎副社長は「業界全体で新たな需要を起こす新商品開発が急務。〈spicy&citrus〉は海外でも評価が高く現在アジアを中心に8カ国・地域に輸出しており、今後、欧米やオセアニア地域など15カ国以上に輸出する予定だ。今回の第2弾発売で『ボタニカル系麦焼酎』のジャンルを確立したい」と思いを語った。

 同社は、発酵時のもろみに最適なタイミングでボタニカル(今回はホップ)を添加することでボタニカルの持つ香味を最大限に抽出し、香味豊かな焼酎に仕上げる「ボタニオール製法」と、ボタニカルの特徴を最大限に表現するため、自社原酒の中で最も磨き抜かれたきれいな酒質をブレンドして使う「リファインブレンド」という2つの独自技術で「ボタニカル系麦焼酎」を生み出した

 〈CHILL GREEN〉は、焼酎に苦手意識があったり無関心だったりする層をターゲットにしており、「ホップを活かした今回の新製品ではクラフトビールを取り扱う料飲店にも注力する」(濵田副社長)という。同製品は炭酸の割り方で香味が変化し、カクテルのベースとしても使い勝手が良い点でも訴求し、新たな販路開拓を目指す。