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「外食アレルギー対応協会」設立! 外食・中食向け研修会開催や対応ポリシー策定など推進【CAN EATなど】

2025年2月10日 2:05 pm

 食物アレルギーやベジタリアン・ヴィーガン、ムスリムフレンドリー、持病や体質などによる食事制限を抱える人は多く、そういう人にとって外食や中食を楽しむことはハードルが高い。

 そこで、飲食店のアレルギー対応をサポートするCAN EAT(東京・神楽坂)の田ヶ原絵里社長が代表理事兼設立発起人となり2月5日、一般社団法人外食アレルギー対応協会(略称:PAAA)が発足した。

 同協会は、さまざまな食事制限に対応するため、専門的な知見やノウハウの体系化と共有を図り、すべての人が外食や中食をおいしく安全に楽しめる環境整備を目指すとともに、さまざまな需要を取り込むことで産業界全体の発展に寄与することを目指して設立されたもの。

 今後、以下の3つの活動を中心に活動する予定。

1.事業者横断型アレルギー対応研修会の開催
 食物アレルギー対応ポリシーやアレルギー表示の成功事例、誤食事故やヒヤリハット事例を共有したり、さまざまな講師を招き食品表示関連法の最新情報をキャッチアップできる「合同研修会」を開催。また「事例共有部会」や、アレルギー当事者とディスカッションをしながら効果的な接客の方法についてシミュレーションを行う「接客部会」などの部会活動を通じ、外食・中食事業者が食事制限対応に関する知見と学びを深める場を提供する。

2.アレルギー対応ポリシーの雛形策定
食事制限対応に関するノウハウを体系化し、外食・中食事業者がお客さんに提示できる食物アレルギー対応ポリシーの雛形を年度ごとに策定する。また、日々立ち返って確認できるアレルギー対応の指針やガイドライン、生活者に対して外食利用時の注意点を示すリーフレットなども作成し、事業者と生活者双方の安心・安全に貢献する。

3.アレルギー対応認証制度や資格制度の創設
同協会が作成した指針やガイドラインに沿って食事制限対応を実施している事業者の認証制度や、食物アレルギー対応に関する資格の検定試験を新たに創設し、食事制限対応に関する事業者の意識づけと対応レベルの底上げを図る。

前列左からジェイアール西日本ホテル開発執行役員リスク管理室長木村実根子氏、CAN EAT代表取締役CEO田ヶ原絵里氏、NPO法人アレルギーっこパパの会理事長今村慎太郎氏、東京海洋大学准教授小川美香子氏、八芳園料理長香山浩一氏、日本旅行執行役員事業共創推進本部長吉田一成氏、ザ・リッツ・カールトン日光スチュワーディング衛生管理マネージャー森山利氏、あてま高原リゾートベルナティオ総料理長三橋正俊氏、優久料理長辻正博氏(2人欠席)

同協会設立発起人として以下の11人が名を連ねた(敬称略)。
今村慎太郎・NPO法人アレルギーっこパパの会理事長
小川美香子・東京海洋大学准教授
木村実根子・株式会社ジェイアール西日本ホテル開発執行役員リスク管理室長
香山浩一・株式会社八芳園料理長
田ヶ原絵里・株式会社CAN EAT代表取締役CEO
辻正博・株式会社優久料理長
中村健介・ザ·リッツ·カールトン日光総料理長
原島正彦・シャングリ・ラ東京衛生管理マネージャー チーフスチュワード
三橋正俊・あてま高原リゾートベルナティオ総料理長
森山利・ザ・リッツ・カールトン日光スチュワーディング衛生管理マネージャー
吉田一成・株式会社日本旅行執行役員事業共創推進本部長