USEN&U-NEXT GROUPで事業用家賃保証サービスなどを手掛けるUSEN TRUSTは12月24日、飲食店や小売店などテナント物件を探す出店希望者に不動産業者が希望に沿った物件をオファーするマッチングサービス〈テナリード〉の提供を始めた。
同サービスは従来の物件情報サイトとは異なり、条件に合う登録者にのみ不動産業者から物件情報や物件写真が送られるので、空き物件だけではなく今後退去が決まっている非公開物件も取引できる点を特徴とする。
同社が6月から先行して不動産業者の加盟店登録を募ったところ、12月24日時点ですでに全国の3000社超の不動産業者が登録している。
飲食店など物件を探す出店希望者が利用する際には、まずプロフィール情報や物件希望条件を登録する。すると、その希望条件にあった物件を保有する不動産業者に〈テナリード〉が情報を送信。不動産業者が出店希望者に物件情報を直接オファーすると、サイト上にチャットルームが開設される。そこで初めて、出店希望者と不動産業者がやり取りできるようになり、必要に応じて物件の内見などを調整するという流れになる。
飲食店などの出店希望者は無料で利用可能で、自ら物件を検索する必要がないので探す時間を短縮でき、非公開物件のオファーも届く点がメリットとなる。また、同社が規定する条件を満たせば物件成約時に月額賃料などの10%(上限20万円)をお祝い金として受け取ることもできるという。
不動産業者は情報サイトの掲載や情報更新の手間がかからず、物件成約時にのみ手数料を支払う仕組みなのでランニングコストもかからない。また、1物件につき1業者担当制なので、同一物件を複数の不動産業者が取り扱うという心配もないという。
同社は、新規開業店舗の出店支援に加え、不動産業者との関係値をより一層深めることを目的に今回のサービスを開発したとしており、今後もそれぞれの利便性向上を実現し、両者の新たなつながりの場としてマッチング機会の創出に貢献していくとしている。