
LINE公式アカウントを利用し、友だち登録した顧客にプロモーションを行っている飲食店は多い。ただ、その際に全ての友だちにメッセージを一斉配信していることが多く、その結果、開封率の低下やコストが課題となっている。
そこで、LINEに順番待ちの呼出通知を送れる整理券システム〈matoca(マトカ)〉とフードコートやテイクアウトなどあらゆる業種業態で準備が整ったことをLINEで知らせられる〈yoboca(ヨボカ)〉を開発・提供するブレイブテクノロジー(千葉・流山おおたかの森、磯本悟社長)は、両サービスで蓄積した顧客データを活用して、店側が望むターゲットユーザーにメッセージを自動配信できる新機能〈tameta(タメタ)〉の提供を始めた。
同サービスは、「LINE公式アカウントの友だち」の中から配信条件に合う友だちを自動的にピックアップしてメッセージを配信するもの。例えば、来店後一定期間が経った顧客に対して、設定した周期でメッセージを自動的に送ってリピート来店を促したり、以前キャンセルした顧客に「テイクアウトやデリバリーサービスの利用」を勧めるメッセージを送信し利用転換を促したり、ランチ利用客にディナーでの利用を勧めたりといった活用法がある。
正式ローンチ前に試験導入した、すかいらーくグループのニラックスが運営する「ブッフェ ザ・ヴィラ 玉川高島屋S・C店」など3店舗で、待ち時間が長く順番待ちをキャンセルしたお客さんにクーポンを配信したところ、該当した490人に対して5組のお客さんが再来店(1.0%)した。
また、ショウアングループが運営する「タイチ食堂 マルエイガレリア店」など2店舗で、過去1カ月以内にランチのみで入店した786人にディナーで利用できるクーポンを配信したところ、19組がディナーに来店(2.4%)したという。
同サービスは〈matoca〉と〈yoboca〉の有料オプションとなっており、〈matoca〉は初期費用1万5000円~・月額料金1万円~、〈yoboca〉は初期費用1万5000円~・月額料金5000円~で利用できる。