あるブースを通りかかった時、ふと香ばしい匂いが漂ってきた。見ると、ホットプレートに並べられた短冊状の白い物体が焼かれている。
これは一体なんだ? カップに入れ手渡された、その白い短冊状の物体を口に含むと、なんと、なんと、あの〈チータラ〉ではないか!
「食べたことあるようで、食べたことないような不思議な味。でも後を引く。本能的にビールが欲しくなるから不思議だ……」
──これは先日、東京・池袋サンシャインシティで開かれたカクヤスの展示会で出会った、なとりのブースでの出来事だ。
ホットプレートで焼かれていた短冊状の物体の正体こそが、なとりの〈チータラ〉をホットプレートで焼いた、その名も「ホップレ〈チータラ〉」だ。
「ホットプレートで焼いただけでしょ?」と思われるかもしれないが、これが侮るなかれ。そのままでもおいしい〈チータラ〉が、加熱された鱈シートは香ばしくトロッとしたチーズの旨みがより濃く感じられ、ワンランク上の味わいになっていたのだ。
さらに〈チータラ ブラックペッパー入り〉を試食。「これは……さらにビールにぴったりな味!!」思わず、キョロキョロとビールの試飲ができるブースを探してしまうほどだった。
さらにキムチの素や焼肉のたれ、カレーパウダーや七味唐辛子を絡ませるといったアレンジで味変も可能だ。ホットプレートなら、ガス調理設備のない立ち飲み屋でも提供できる手軽さもいい。記者もぜひ家でやってみようと思ったひと工夫だった。
ちなみに同社サイトの「なとりレシピBOOK(https://www.natori.co.jp/joy/recipe.html)」にはさまざまなおつまみを使ったレシピが掲載されている。簡単アレンジから食事の一品、デザートまで幅広く網羅しているので、メニュー開発のヒントになりそうだ。