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ハブや島バナナなど奄美の特産使ったクラフトビールを全国に! 奄美唯一の醸造所が業務用ECサイト開設【奄美ビール】

2024年5月24日 8:54 am

 鹿児島・奄美群島で唯一のクラフトビール醸造所「奄美ブリュワリー」を運営する奄美ビール( 鹿児島・伊仙、平泰造社長)は、ハブを原料に使用した〈奄美ハブW-IPA〉など、奄美ならではのクラフトビールを事業者向けに販売する業務用ECサイトhttps://amamibrewery.bestbeerjapan.com/を開設し、6月から順次販売を開始する。

 2022年7月に開業した「奄美ブリュワリー」は、島ばななや長命草、純黒糖、しょうが、海塩、シークニン、パイナップル、たんかん、すもも、マンゴー、ハブなど奄美の地元の素材や特産品を使用した「奄美ならではのクラフトビール」をほぼ島内でのみ販売してきた。

 今春、設備の増強を行ない島外に向けての販売を始めたところ、島内の販売で欠品などが発生。島外からの問い合わせにも対応できない状態が続いた。しかしその後、増産にこぎつけたことから、Best Beer Japanの「業務店専用クラフトビールB2B ECサイトシステム」を使用して、クラフトビールの瓶商品と樽の販売を6月から始めることとし、会員登録の受付を始めた。

「奄美ブリュワリー」のECサイト

 同社は奄美群島の活性化を目指しており、クラフトビールを通して「奄美の素材」をアピールすることで素材自体が売れ、生産者との相乗効果を生むことも期待している。また、世界自然遺産登録の地で醸造を行なうことから、電気を熱源とする醸造設備と洗浄設備を導入し、醸造時に発生する麦芽カスを全量、鶏の飼料として提供するなど、環境を意識した持続可能な醸造に取り組んでいる。将来的には自社内での再生可能エネルギーの発電と使用を目指すという。

 現在8種のクラフトビールを醸造・販売しており、奄美大島産の島ばななを使用した〈島ばななヴァイツェン〉(アルコール度数7%)は、ビールが苦手な人にも「非常に飲みやすい」と好評で、ボトルは奄美で1~2位を争う売れ行きだという。

 長命草の葉をフレッシュな状態で使用した〈長命草ペールエール〉(同5%)は、程よいさっぱりとした苦みとアメリカンホップの苦みがフレッシュハーブのような香りとうまくマッチしたビール。「奄美ブリュワリー」の飲食スペースのタップで1番人気となっている。

 「幻の黒糖」とテレビで紹介されたこともある徳南製糖の純黒糖と徳之島の「しょうが」を使用した〈純黒糖ブラウンエール〉(同7%)は、押さえられた程よい甘みにしょうがのアクセントがマッチし、温度帯で味わいが変わるビール。

 〈奄美ハブW-IPA〉は、奄美観光ハブセンターとコラボした商品で、高アルコール(10%)、激ニガのインパクトあるストロングエール。最後の〆の一杯としてオススメだという。

 このほかのクラフトビールを含めた各商品は、瓶(330ml×12本)と樽(10リットル、25リットル、10×10結束販売)で提供する予定としている。