Appleは５月16日、対面でキャッシュレス決済する際にiPhoneだけで対応できる「iPhoneのタッチ決済」の提供を日本でも始めた。これにより、店側はiPhoneが１台あれば専用端末などを導入することなく、非接触決済のクレジットカードやデビットカード、Apple Pay、その他のデジタルウォレットでの支払いを受け付けられるようになる。
日本では同日から、リクルートの〈Airペイ タッチ〉アプリ、Squareの〈Square POSレジ〉アプリ、GMOフィナンシャルゲートの〈stera tap〉アプリで提供を始めており、店側は各社サービスのiOSアプリをインストールするだけで利用できるようになる。
iPhoneのタッチ決済は、アメリカンエキスプレス、JCB、Mastercard、Visaを含む大手決済ネットワークの非接触決済のクレジットカードとデビットカードに対応。顧客の決済情報は、Apple Payのプライバシー保護のセキュリティ技術と同様の技術で守られ、iPhoneのタッチ決済で行われたすべての取引はSecure Elementを利用して暗号化の上処理され、Apple Payと同様に購入内容や購入者などの情報をAppleが把握することはないという。
AppleのApple PayとAppleウォレット担当バイスプレジデントのジェニファー・ベイリー氏は、「日本での展開により、国内のほぼすべてのiPhoneが追加のハードウェアなしに決済端末として使用できるようになります。これにより、日本の事業者が電子決済への対応にかける費用を削減し、お客様に簡単かつ安全で、プライバシーが守られた非接触決済の体験を提供することが可能になります」と述べている。
