コロナ禍により、テイクアウトやデリバリー、そして通販と、さまざまな売上施策を講じる飲食店は少なくない。通販は楽天市場やAmazonといった大手ECサイトのほか、個人でも手軽に始められるBASEといったサービスもある。
しかし、思ったほど通販の売上が立たず、費用対効果が思わしくないことに悩む飲食店経営者も多いのではないだろうか。
そんな折、大手酒類メーカーのグループ会社が、飲食店特化型のECモールを立ち上げた。
酒類関連備品の通販や企業の販促プロモーションなどを手がけるサントリーマーケティング&コマースは、全国各地の特⾊ある飲⾷店の商品に特化した、飲⾷店特化型ECモール「イエトソト」を2020年12⽉8⽇にオープンした。
【サービス概要】
■名称:イエトソト
■開設⽇:2020年12⽉8⽇(⽕)
■URL:https://ietosoto.jp
■SNSアカウント
・Facebook:https://www.facebook.com/ietosoto
・Instagram:https://www.instagram.com/ie_to_soto
・Twitter:https://twitter.com/ie_to_soto
・LINE:@ietosoto
「イエトソト? 他のECサイトと同じなんじゃないの?」と思うかもしれないが、他のECサイトと異なるのは、「集客力を持ったECモール」だという点だ。
「イエトソト」の⼀番の特徴は、品揃えの豊富さだ。飲⾷店は規約の範囲内で、商品数の限りなく掲載することができる。
また、「イエトソト」では単に商品を購⼊してもらうだけでなく、利用者にECモールと実店舗の往来、循環をしてもらえるような施策を行う。
例として、実店舗でのECモール誘引⽀援として、告知⽤のショップカードなどを希望する掲載店に期間限定で無料提供するほか、「イエトソト」の特集記事では掲載店の魅⼒を丁寧に紹介し、利用者の来店動機を促していく。
イエトソト 特集 :: 【掲載店の通販商品自慢の一品】焼肉 一心たん助 3つの仙台牛タンが楽しめる!!仙台牛タン3種盛り合わせ(塩・味噌・もろみ醤油)
このような、「いつかこのお店で外⾷したい」と感じてもらえるような仕掛けづくりに⼒を⼊れていき、数年以内には掲載店舗数100店舗、掲載商品数1000商品を⽬指すという。
つまり、商品を掲載して終わりではなく、ECモール・実店舗両方の集客をバックアップし、ECモールから実店舗へ、実店舗からECモールへの好循環を創り上げていく仕組みができているのだ。
気になる費用は、月額税込3300円の利用料と、売上手数料12%、クレジット決済手数料(VISA、Masterは2.59%、JCB、AMEX、Diners Discoverは3.3%)、決済代行会社の振込手数料が定額税込250円となる。振込金額が1000円未満の場合、支払いは締切日の翌月以降に繰り越される。
BASEやSTORESといった、商品を売るだけのシンプルな「販売サイト」などと比べたら高いと感じるかもしれないが、楽天やAmzonといった大手ECモールと比べたらかなり安い。
さらに、サントリーという大手ビール会社の全面バックアップがあるのは信頼度が高く、強みであり、集客施策のフォローもしてくれるのだから言うことなしだ。
また、個店単独ではアクセス数や認知拡大にも限度があるが、さまざまな飲食店が一堂に会する「ECモール」というスタイルなら、「とりあえず覗いてみよう」というフリ客も来やすい。
現時点では出品募集はしていないが、登録体制が整い次第、順次連絡をしていくようなので、「イエトソト」への出品を希望する外食企業は、出品利用規約を事前に確認のうえ、「イエトソトに出品してみませんか?」フォームから連絡をするのもいいかもしれない。