金箔入りの日本酒は、クリスマスやパーティー、お正月など華やかなシーンで提供するとお客さんのウケがいいメニューだ。しかし昨今はあえて酒を飲まない人も増えつつある。
金箔製造販売の箔座(石川・金沢、高岡美奈社長)は11月1日、金箔入りサイダー〈金箔コトブキサイダー〉250mlを卸や直営店などで発売する。
同製品は、老舗サイダーメーカー・鈴木鉱泉(三重県桑名市、鈴木武社長)のオリジナルサイダーと、箔座の伝統的な製法でつくられる「縁付金箔(えんつけきんぱく)」のコラボレーションだ。
縁付金箔とは、箔打ち専用の手漉き和紙を加工した箔打紙に金を挟んで打ち延ばすことで製造される金箔のこと。仕上がりの寸法が金箔の間に挟む箔合紙よりも一回り小さく、縁があるように見えることから名付けられた。打ちあがった金箔は、やさしい光沢と温かみがあるという。
なお縁付金箔は、国宝や重要文化財などの修復に欠くことのできない技の文化財として、2020年12月にはユネスコ無形文化遺産に登録されているのだとか。
グラスに注げば金箔が舞い、華やかなひとときを演出できる。箔座は「子どもから大人まで、お酒を飲まなくても一緒に贅沢な乾杯を楽しめる」と訴求する。
ボトルには加賀前田家の家紋として、古くから金沢にゆかりのあるモチーフとして親しまれてきた「梅」と金沢の伝統工芸「水引」をモチーフにした「梅水引」をラベルにし、どんなシーンでも合うデザインに仕上げた。