調査・統計ニュース

外食でのご飯の量に半数近くがギャップを感じ「少ない」と回答した人はリピーターになりづらい!【鈴茂器工調べ】

2023年10月24日 1:03 pm

 食の恨みは恐ろしく、何かされた方はいつまでも記憶に残るものだ。SNSでは定期的に「飲食店でご飯の勝手に減らされた」という話題が上る。多くは女性による発信だ。

 店側としては「女性はよく残すし、小食だから」という経験則や固定観念があるのだろうが、食べる量は人によって異なるし、同じ料金を払っているのに無断で減らされるのは不公平に感じる。

 逆に小食な男性にとっても、「男性はよく食べるから」と勝手に大盛りにされたら辛いのではないだろうか。「残さないように」と我慢して食べてしまったり、結果消化不良になったりしてしまう。

 私情はさておき、消費者は外食におけるご飯の量についてどう思っているのだろうか。米飯加工機械の製造販売などを手がける鈴茂器工が調査したところ、全国の20~69歳の年1回以上外食をする男女345人のうち半数近くとなる45.8%の人が、提供されるご飯の量についてギャップを感じており、「少ないと感じている」層が16.5% 「多いと感じている」層が29.3%とそれぞれ一定の割合がいることがわかった。

 ギャップがあるご飯の提供量に対する気持ちを自由記述で聞いたところ、少ないと感じているときは、「しょうがないと思いながら何もしない(男性30代)」という気持ちの他に、その時は我慢して、次回以降は「おかわり自由な店にいく(男性30代)」「量を選べるようなお店を選んでいく(女性60代)」という、リピーターに繋がらない傾向が見られた。

 多いと感じているときは、「ご飯が多いと食べきれるか不安になる。できるだけ頑張って食べる(女性20代)」「多いなぁと思ったら、もったいないと思うが残すようにしている(女性40代)」など、食事が始まる時点で不安になったりもったいないなと思ってしまうこともあるようだ。

 「メニューにあれば少なめを頼む。なければ少なめにしてもらう」とある女性50代の意見のように、あらかじめご飯の量を3パターンぐらい用意しておき、注文時にお客さんに選んでもらうようにすれば、顧客満足度を高めつつ食品ロスの軽減にもつなげられるかもしれない。

 また、外食の際ご飯を特に重要視する183人に「外食で提供されるご飯について、このように出来たら良いなと思う点(複数選択可)」を聞いたところ、91.3%が何かしらの改善を求めていることがわかった。

 外食のご飯提供の理想としては「自分の食べたい分だけ適量盛れる」60.7%と「温かいご飯を食べられる」54.6%が上位TOP2となっており、飲食店にとっても無視できない項目のようだ。