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10月のインバウンド予約数が8月の25倍に!【SAVOR JAPAN調べ】

2022年11月12日 9:50 am

 USEN Mediaは、同社が運営する訪日外国人向けグルメサイト「SAVOR JAPAN(セイバー・ジャパン)」https://savorjapan.com)でのインバウンドの飲食店予約に関する動向調査を実施したところ、「SAVOR JAPAN」を通じて行われた2022年10月の飲食店予約数は、同8月比で25.1倍、同9月比5.8倍と、急増していることが明らかになった。

 22年9月23日の海外個人旅行(FIT)解禁発表から急増し、以降上昇基調で推移。受入解禁日の10月11日からさらに伸びていることがわかる。

 予約者の国・地域別では、香港(39.2%)、台湾(16.7%)、シンガポール(12.0%)、アメリカ(10.2%)、韓国(6.8%)、オーストラリア(6.5%)の順に多く、国際便の開放や増便に比例して増加していることがうかがえる。なお直近では、台湾からの予約が急増しているという。

 レストランのエリアとしては東京、大阪を筆頭に観光主要都市部への予約が多く、トップ10は、東京(44.8%)、大阪(13.9%)、北海道(9.2%)、福岡(6.9%)、京都(6.6%)、沖縄(3.5%)、石川(2.9%)、兵庫(2.6%)、愛知(2.3%)、岐阜(1.7%)となった。

 ジャンル別では「和食」が予約全体の82.2%を占めた。寿司、懐石、刺身などが上位に並ぶ一方、鉄板焼、焼肉、すき焼き、ステーキなど、ジャンルを超えて肉料理の占める割合が40.0%にのぼり、和牛や国産銘柄への人気の高さもうかがえる結果になった。

 詳細を見ると、日本食からフレンチ、イタリアンまで、実に幅広いジャンルの「食」が求められていることが分かる。

 人数別では、1組あたり平均3.04人(ランチ平均2.7人、ディナー平均3.1人)、子連れの予約率は13.9%となる。希望時間帯はディナーが74.9%を占め、曜日別では金土日が人気で、平日比145.8%だった。

 予約時選択の予算平均単価は7764円/人(ランチ:5663円、ディナー:8468円)となり、予約から来店までの日数は平均33.7日(現状最短3日前、最長88日前)。

 10月中下旬より12月・1月の予約希望が増加しており、ハロウィン、クリスマス、年末年始などイベント時に需要が高まる傾向が見られた。

 同社は「年末、春先に向けてますます外食業界へのインバウンド需要が高まる見通だ。国際線の路線開放のニュースが相次いでおり、ソウル線、台北線など特に地方路線の再開・増便が続々と決定されている。日本人気と円安も相まって、消費回復による経済効果にも大いに期待が集まる」と、インバウンド需要のさらなる増加を予想した。

 この調査は、9月23日~11月8日に「SAVOR JAPAN」を通じて行われた全国の加盟店への予約送信数から実施された。
 予約日データは予約受付日を起点とした集計データ(リクエスト予約を含む)、来店希望日データは来店希望日を起点とした集計データとなる。