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コロナ反動消費の外食利用額は普段より平均2751 円増に【HPグルメ外食総研調べ】

2022年11月22日 12:19 pm

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研が、コロナ禍で抑制していた反動による「リベンジ消費」について首都・関西・東海圏の3エリアでアンケート調査を実施したところ、外食の「リベンジ消費」経験者の1人当たりの平均増加額は2751 円となり、「飲酒主体」では平均3725円増という結果が明らかになった。

 外食での「リベンジ消費」経験者に対して、「リベンジ消費」した直近の外食で普段と比べてどの程度多く支払ったかを尋ねたところ、全体では1人当たり平均2751 円の増額となっており、「リベンジ消費」を行った人は消費額がかなり増加していることがわかった(参考:本外食市場調査2021 年度・年間集計における3 圏域計の夕方以降の外食単価は平均2387円)。実施件数の多い「食事主体:夕食」では平均2840円増、「食事主体:昼食」では平均2099円増、「飲酒主体」では平均3725円増だった。

 これまで「リベンジ消費」を経験したことがあるかの質問では37.5%が「ある」と回答し、そのうち「外食(食事・飲酒)」が22.0%でトップだった。また、「今後、リベンジ消費するか」では「可能性あり」が42.2%となり、消費内容別では「旅行、レジャー」が27.3%と最も高く、次いで「外食(食事・飲酒)」が僅差の26.9%だった。同社では、「『リベンジ消費』の経験率が37.5%だったのに対し、今後の可能性ありの割合が42.2%とより高いことから、『リベンジ消費』は今後も続くとの見たてができそうだ」との見方を示した。

 さらに「性年代別では、外食の『リベンジ消費』経験率で最も割合の高かった30代女性が、今後の実施可能性でも34.1%と高いことから、引き続き『リベンジ消費』の主役となる可能性がある」と分析した。

 外食での「リベンジ消費」の経験がある人と今後可能性がある人に、その内容やシーンを尋
ねたところ、1位が「親しい知人と飲食」(37.2%)、2位が「高額なメニューを注文」(36.6%)、3位が「高級なお店で飲食」(29.7%)などとなっており、外食の機会を増やすという回答と、単価を増やすという回答の両方が上位に選ばれていることから、同社は「飲食店が実感する『リベンジ消費』の経済効果は客数増と単価増の両方に現れそうだ」との見通しを示した。

 性年代別にみると、20・50代女性で『親しい知人と飲食』、20・30代男性では『食事の量を増やす』『高いお酒を飲む』、30・40代男性では『お酒の量を増やす』の回答割合が高かった。

 今回のアンケートは9月30日から10月11日の期間、首都・関西・東海圏の3エリアで実施、9939人から有効回答を得た。