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飲食物件坪単価1位は明治神宮前の4.5万円【2022年度下半期・駅別賃料ランキング(シンクロ・フード調べ)】】

2023年5月1日 10:27 am

 飲食店の出店開業・運営やM&Aなどを支援するプラットフォーム「飲食店ドットコム」を運営するシンクロ・フードが、「飲食店ドットコム」上に登録された飲食店舗物件の情報を基にまとめた、2022年度下半期の駅別賃料相場のランキングで、上半期6位だった明治神宮前が、坪単価4万4938円で1位となった。

 同社は、22年10月~23年3月に各駅のエリア内で階層などは関係なく5件以上登録された物件のうち、シェアキッチンなど価格にその他料金が加算されているものは除き、1000坪以下、家賃400万円以下・坪単価1000〜10万円の物件を対象に集計。2022年度上半期の駅別賃料相場ランキングの上位10駅を発表した。[]内の数値は22年度上半期の順位との増減額(増加率)を示す。

1.明治神宮前:4万4938円 [↑6位 +5796円(+14.8%)]

2.表参道:4万3682円 [↑4位 +2054円(+4.9%)]

3.渋谷:4万432円 [↑9位 +2453円(+6.4%)]

4.原宿:4万402円 [↑12位 +3280円(+8.8%)]

5.下北沢:3万8177円 [↑42位 +6633円(+21.0%)]

6.恵比寿:3万8043円 [↑16位 +1565円(+4.2%)]

7.麻布十番:3万7597円 [↑17位 +1226円(+3.3%)]

8.銀座:3万7351円 [↓7位 -908円(-2.3%)]

9.六本木:3万5435円 [↑22位 +198円(+0.5%)]

10.西武新宿:3万4863円 [比較データなし]

 今回の結果について同社は、「明治神宮前は20年に1位、21年に2位となっている常連駅。22年度上期に1位であった日比谷は今回は56位になった。これは駅前の高単価物件の契約が決まったことにより、当サイト登録物件の平均坪単価が下がったためと考えられます。全体傾向としては、シェアキッチンや、駅前・駅チカ好立地の小箱物件など、コロナ禍で特徴的に増加していた物件の掲載が減少しています。コロナ禍の影響が落ち着き、シェアキッチンよりも通常営業可能な物件ニーズが高まっていること、好立地物件の需要が高まり、借り手探しニーズが減少していることが要因として考えられます」との分析を示した。