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飲食店併設型こども食堂の運営ノウハウ伝授!一般社団法人化で全国拡大目指す【感動こども協会】

2023年10月24日 8:45 am

 都内に居酒屋「ひない小町」や「ビストロアジル」などを展開すると共に、飲食店内の一部スペースで「感動こども食堂」を毎日開催している感動キューブ(東京・西新宿、野中知明社長)は、食事と共にこども達がこれからを生きていく力を育む体験の場を提供してきたノウハウを他の飲食店にも共有するため、一般社団法人感動こども協会(同、野中知明代表理事、https://kando-kodomo.org/を設立し、参加企業の募集を始めた

これまで開催したイベント

 「感動こども食堂」では、2021年5月から延べ5200人に安全な居場所を確保し栄養バランスの摂れた食事を提供するだけでなく、挨拶や片付けなどを身につけられる環境を作り、英語やパソコンの使い方、コミュニケーション方法などの教室や社会性を身につけられる体験型イベントを開催するなど、こどもの成長を支援する活動を進めてきた。ちなみに、これまで開催した手作り料理イベントには、GOSSOや麺食、養老乃瀧、イートアンドホールディングスなどが協力している。

 さらに同社は、寄付金と国や自治体からの補助金により「感動こども食堂」の収支をプラスにして運営していることから、このノウハウを提供することで運営し続けられるこども食堂を増やしたいと考え、一般社団法人を設立することとした。

これまで「感動こども食堂」で開催したイベントなどに協賛した実績のある企業

 「感動こども食堂」加盟するには、会員費が月額5000円(税別・以下同)、店舗の状況やこども食堂を運営可能なエリアか、収支が合うかなどを調べる事前診断費が10万円、その後の行政手続きや申請のサポート、マニュアル作成、研修、開設サポート、ホームページ作成・運営などの開設支援費が60万円となっている。さらにオンラインによるこども向けの各種教室のコンテンツを利用する場合は、配信費として月額1万円が必要となる。

 同協会の桑木崇行理事は「各地域によってこども食堂の補助金額が異なり、制度はあっても運用していない自治体もある。これらが収支に大きく影響するので事前診断を設けた。また、一般社団法人になったことで、こども家庭庁にこども食堂を実施している事業者への支援策拡充を求めていく」と話した。同協会では、これから3年間で200拠点開設を目指す。