調理経験のある人ならご存じと思うが、こんにゃくを冷凍するとスポンジ状になり、ゴムのような固い食感になる。味のしみは良くなるため、下味をつけて肉に見立てた唐揚げや炒めものに使えるが、もともとのこんにゃくの食感は失われてしまう。
ところが、各種こんにゃく製品を手がけるみゆきやフジモト(岡山県岡山市・藤本博雄社長)が販売する「冷凍耐性こんにゃく」シリーズは、原料の配合や製法を工夫したことで、なんと冷凍したのちに解凍してもこんにゃく本来の食感や風味がキープされるのだ。
そしてこのほど、〈冷凍耐性白玉こんにゃく 甘露煮〉1kg(こんにゃく1kg+シロップ500g)×10を発売した。
これは直径1.5cmほどの白玉こんにゃくをシロップに漬けたもので、シロップごと使える。試食したところ甘さは控えめでこんにゃく特有のにおいもなく、デザートからドリンクまで幅広く使えそうだ。冷凍OKのためシャーベットに入れて食感を楽しむことも可能だ。
同社の藤本恵子専務取締役は、「ユーザーから下味のついた製品の要望があり、製造した」と話す。同シリーズには〈突きこんにゃく白 甘酢漬け〉1kg(こんにゃく1kg+甘酢500g)×10もあり、甘酢と一緒にサラダや和え物、炒め物などに提供できる。