検温カメラなどの商社である公益創造センター(岡山・岡山、村岡政明代表)は1月末から、中国のロボット専門メーカーReeman(リーマン)社製の配膳ロボット〈デリゴ(Deligo)〉の取り扱いを始める。2021年に開発された新型で、日本では初上陸となる。
自己位置をすばやく認識しながら同時に間取り図を作成する際に、レーザー光線を使う「レーザーSLAM」とカメラで撮影した映像で行う「V-SLAM」の2つの技術を1台に搭載。天井などにマーカーを設置する必要がなく、マルチセンサー融合アルゴリズム技術で情報を統合しながら正確なマッピングを行うことで、マップ作成にかかる時間も平均的な店舗で10~20分程度しかかからないという。また、パソコンと接続することで作成されたマップ上に壁(wall)を追加し、侵入禁止にすることもできる。
複数のテーブルへの配膳・下げ膳を指示すると、最も効率の良い最短ルートを瞬時に計算して決めたルートに沿って移動し、走行ルート上にお客さんがいたり障害物があった場合は自動的に感知して停止し、迂回して進む。
上部の操作パネルは、稼働中にさまざまな顔の表情を表示することで、親しみやすいロボットとなっており、料理が到着した時には音声で知らせる。棚は着脱可能で3段あり、耐荷重は1枚10㎏の計30㎏となっている。
また、バッテリー残量が規定量よりも減ると、自動で充電ドックまで移動して充電を行う。1回の充電で10~12時間稼働。オペレーティングシステムにはAndroid(5.1以上)を採用しており、通路幅は70㎝以上必要となる。
料金については、メーカーからの要請で、急きょ非公表となった。