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外国人観光客が最も行きたい飲食店は「ストリートフード」と「居酒屋」!!【Tokyo Creative調べ】

2023年7月4日 10:03 am

 日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年5月の訪日外国人数は、前年同月比約12.9倍の189万8900人となり、前月(194万9100人)に続いて200万人の大台に迫る水準に回復した。

 訪日外国人観光客が楽しみにしているものといえばやはり「食」。彼らはどんな飲食店へ行きたいと考えているのだろうか。

 インバウンド集客事業などを手がけるTokyo Creative(東京・領国、中川智博代表・小野沢隆代表)が、外国人1006人(欧米豪86%、アジアそのほか14%)に、「日本旅行で訪れてみたい飲食店」を聞いたところ(複数回答)、たこ焼きやたい焼きなどの「ストリートフード」が87.4%と1位、2位が「居酒屋」が74.6%となった。

 3位の「コンビニエンスストア」66.5%に僅差で4位「屋台」66.1%が続き、5位は「カフェ」59.2%、6位に牛丼などの「日本のファストフード店」54.9%、7位が「日本のファミリーレストラン」49.4%となった。

 また8位は「アニメをテーマにしたカフェ・レストラン」43.2%、9位は車内で食事を楽しめる「観光レストラン列車」41.2%、10位が「バー」40.9%の順だった。

 1位「ストリートフード」を選んだ理由(国籍・性別・年齢)は、「地域の特性や独自性を感じることができるから(アメリカ・男性・25~34)」や「本物の地元の食べ物を食べたいから(デンマーク・男性・25~34)」、「地元の人と交流できる可能性があるから(シンガポール・男性・25~34)」など、日本や地域独自の味覚を楽しんだり、地元民との交流を期待している人が見受けられた。

 また、2位「居酒屋」を選んだ理由(同)では、「地元の人も訪れそうだから(オランダ・男性・35~44)」「お酒を飲むことができるから(シンガポール・男性・45~54)」「焼き鳥、枝豆などの幅広い種類の食べ物や飲み物を提供しているから(バングラデシュ・女性・18~24)」など、アルコールや幅広いメニューへの期待をする人もいた。

 同社によると、いずれも「地域ならではの味」や「地元の人との交流」といった声とあわせて、「色々な種類の日本料理を食べたいから」「安価だから」という声も多く見受けられたという。

 自由記述には、YouTubeなどのSNSを通じて日本の食の魅力を知ったいう声も多く、同社はそれぞれのお店の特徴や特性を理解している人がかなり多く感じられたと分析した。

 JNTOによると、今年1~5月の国・地域別の訪日外客数では、日本ブームが起きているという韓国が258万3400人と断トツだ。

 2位が台湾の138万1600人、3位米国74万5400人、4位香港72万3400人、5位タイ44万6400人と続く。コロナ前まで圧倒的に多かった中国からの訪日外客数は6位38万6100人にとどまっている。

 インバウンド客を呼び込みたいのであれば、やはり英語・韓国語・中国語メニューは必須だろう。中国語は繁体字・簡体字の両方を併記するとより親切だ。翻訳アプリである程度は訳せるが、できればネイティブの人に監修してもらったほうがいいかもしれない。

 また、外国人が発信しているYouTube動画を見て、どんなメニューやジャンルがウケているのかをリサーチするのも有効そうだ。