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冷凍麺を1分でスチーム解凍しスープも自動注入する調理器開発!【藤精機】

2022年12月16日 1:53 pm

 精密金属加工の藤精機(山梨・昭和町、新藤淳社長)は、業務用冷凍麺を高速でスチーム解凍する調理器〈Quick steamer(クイックスチーマー)〉を開発し、来春発売を予定している。

 同社はこれまで、食品関連の板金加工を数多く手掛けてきたころから、その技術を活かした自社製品の開発に着手。厨房の省人化や省エネ、省スペースなどに役立つ製品として〈Quick steamer〉を作った。

〈Quick steamer〉の操作画面

 同製品に、うどんやそばなどの業務用冷凍麺を入れた器をセットすると、110~120℃のスチームにより約1分で解凍。電子レンジの約3分の1の時間で調理でき、レンジ調理で起きやすい解凍ムラやパサツキなども防げる。

出来上がったそば(写真はすべてフードテック・ジャパン会場で撮影)

 器はプラスチックや陶器など、どのようなものにでも対応しており、めんつゆなどを入れておけば、解凍後にスープも自動で注入するので、冷凍麺を器に入れてセットするだけで1食分の調理がすべて完了する。ちなみに、ラーメンの麺も解凍はできるが、粘度があったり脂が入っているスープを注入することは現時点では難しいという。

 すでにチェーン店なども興味を示しており、来年1月から実際の店舗でテスト運用し、その結果を受けて来春には販売したいとしている。