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料理人の新たな副業に! プロが料理教える完全オンラインのパーソナルコーチングサービス提供へ【クックパッド】

2023年6月22日 10:05 am

 レシピ検索サイトの運営などを手掛けるクックパッドは、新規事業としてコーチングの研修を終えたプロの料理人が、一般の利用者に対して個別に料理の技術や考え方を教えるパーソナルコーチングサービス〈moment(モメント)〉を立ち上げた。現在はプレ運営として実施しており、今年中に正式ローンチする予定だ。

 この新サービスは、収入面や今後のキャリアに不満や不安を抱いていたり、新たなスキルを身につけたいという料理人が、副業としての収入と調理とは別のスキルを得られるようにしたもの。料理人は約1カ月間、コミュニケーションの方法や話のまとめ方などコーチングの研修を受けてから、実際に利用者に料理を教える。完全オンラインで相互にデータを送りあうだけなので、利用者とコーチが時間を合わせる必要がなく、お互いに空いた時間を活用できる手軽さを売りとする。

 利用者は、クックパッドから送られてくる専用トラッカー(専用ビデオカメラ)をキッチンに設置して、調理の様子を録画できるようにする。続いて、クックパッドのファシリテーターと相談して、目指すゴールや調理するメニューなどを決める。その後ファシリテーターが、その利用者に合った料理人を選び、利用者は専用アプリを通して決められたメニューの調理動画をその料理人に提出。すると担当となった料理人が、その動画を見て、よりおいしく作るための具体的なアドバイスなどをテキストで送るという流れになる。

〈moment〉でコーチとして働いている料理人たち

 このサービスでは、レシピ通りに料理を作ることではなく応用力を身につけることを主眼としているため、ティーチングではなくコーチングの手法を採用。そのため、利用者は1カ月間に同じ料理を3回作り、その都度コーチングを受けることで理解を深め、ほかの食材やメニューにも活用する応用力や店の味に近づける再現力などを身につけられるようにする。

 教える料理は、ぶり大根やポトフ、オムレツ、アジフライなど、「鶏肉、牛・豚肉、魚介、野菜、卵・その他」の食材を使い、「生、煮る、焼く・炒める、揚げる、蒸す」の調理法で作る料理となる。利用者はプロ・アマ問わず、利用料は月額税込1万7600円。

 コーチする料理人は5年以上の実務経験と家庭料理に興味があることが条件となり、コーチすると報酬(報酬額は非公表)を得る。すでに日本だけでなく、イギリス、イタリア、スペイン、フランス、インドネシアでもプレ運営を始めており、外国語でコーチできるようであれば、これらの国の利用者にコーチングすることも可能だ。

 コーチは、専用サイト(https://www.coach.cookwithmoment.com/)で募集しており、日本では現在、「Ristorante QUINDI」(東京・代々木上原)の安藤曜磁シェフや「ビストロ ランティミテノマド」(神奈川・茅ヶ崎)の山内裕樹シェフなど15人がコーチを務めている。それらのコーチからは、「自ら調理せずに成り立つので、体力的に厨房に立てなくなっても収入を確保できる」「自分の店での人材育成や離職率低下などにも役立つ」などの意見が寄せられている。クックパッドは、「シェフの新しい副業になり、飲食店の働き方改革にも繋がる取り組み」として正式始動に向け準備を進めている。