※ゴールデンウイーク特集として、2023年2月25日号「日本外食新聞」の記事を再掲します。
(記事中の数値などは掲載時のものです)
アフターコロナにより、インバウンド客も徐々に増え始めた。せっかくヴィーガン・ベジタリアン用料理を用意しても、肝心のお客さんに認知されないのでは意味がない。
ここでは、特集でも事例を紹介した「ヴィーガンビストロじゃんがら」と「2foods」両店とも登録している、ベジタリアン・ヴィーガン向け検索サイトを紹介する。
アメリカ発の検索サイト「HappyCow」
「HappyCow(ハッピーカウ)」(https://www.happycow.net/)は、1999年に創立された、アメリカ発のベジタリアン・ヴィーガンレストランの検索サイト。掲載店舗は2月21日時点で19万6091店舗、日本国内においても3260店舗(全体比1.7%)が掲載されている。
年間で約7000万PVを誇り、訪日ヴィーガン・ベジタリアンにおいて大きな影響力を持つサイトだ。現在はスマートフォン用アプリもある。
ユーザーは地名や現在地を入力するだけで、近くにあるヴィーガン・ベジタリアン食専門のレストラン、またはヴィーガン・ベジタリアン対応メニューがある店を検索できるようになっている。
日本発の検索サイト「日本ベジマップ」
日本発としては、NPO法人ベジプロジェクトジャパン(東京・上野、川野陽子代表理事)が展開している「日本ベジマップ」(https://vegemap.org/)がある。
日本国内でヴィーガン・ベジタリアン対応している全国の飲食店やショップをマップ上で紹介するサイトだ。日本語・英語2カ国語で利用でき、2月4日時点で3255店舗が登録されている。
「HappyCow」同様、こちらも近隣のヴィーガン・ベジタリアン食専門の飲食店を検索できる。ベジプロジェクトジャパン代表理事の川野陽子さんは、「『日本ベジマップ』を見たというお客様が来店してきたというの声もある」と説明する。
東京と京都は紙版も制作しており、主要な観光案内所や飲食店、ホテルなどで配布したり国内外からの取り寄せにも対応したりしていた。コロナ禍が収束に向かっている今、リニューアルを検討しているという。
今回取材した「ヴィーガンビストロじゃんがら」「2foods」は、いずれも「HappyCow」と「日本ベジマップ」に掲載されており、観光客を含めた外国人はここで検索して来店するケースが多いと推測される。また、TWO代表の東義和さんによると「トリップアドバイザー」への登録も有効だという。
「HappyCow」「日本ベジマップ」「トリップアドバイザー」、いずれも飲食店による登録が可能なので、ヴィーガン・ベジタリアン食をコロナ後に増加が予想される訪日外国人向けに提供したい場合は、これらへの登録を検討するのも手だ。