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「週に1度は植物由来食品を」キャッチフレーズに! 豪州No.1の大豆ミートメーカーが日本での認知向上に本腰【v2food】

2023年3月7日 9:02 am

 オーストラリアでシェア1位のプラントベースミートブランド「v2food」を展開し、2020年2月からは日本でも業務用を中心に販売を始めたv2food Pty(豪州・シドニー、Tim York CEO)は、外・中・内食向けのキャンペーンを開始し、日本での認知度向上を図る

オーストラリア大使館公使(商務)のエリザベス・コックス氏(右)とv2food Ptyセールスディレクターのクリス・コバーン氏

 v2food Ptyは、豪州最大の国立科学機関で食品・農業研究で100年以上の実績があるCSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)の科学者とともに肉の成分を徹底分析し、大豆からタンパク質を取り出し肉のように変える方法を開発した。これにより、大豆の風味を別のもので覆い隠す一般的な方法とは異なり、構造レベルで肉の風味を再現。植物性油脂などを加えることでジューシーさも感じられ、肉と全く同じように調理できる点を特徴とする。

 業務用としては、ハンバーガーのパテ向けの〈v2 burger〉や挽肉のように使える〈v2 mince(ミンチ)〉のほか〈v2 餃子〉や〈v2 肉まん〉などの加工品も揃え、価格は牛肉とほぼ同額になるよう設定しているという。

〈v2 burger〉のパッケージと調理の様子

 今回、日本での認知拡大を図るため「月に1度」や「週に1度」でも「v2food」を食事に取り入れることを提案するキャンペーン「CHANGE ONE MEAL」を展開する。オーストラリア大使館で開いた記者会見で同大使館公使(商務)のエリザベス・コックス氏は「オーストラリアは環境配慮に長年取り組んでおり、持続可能性を政治経済の行動指針としている。この素晴らしい技術や商品を通してオーストラリアのことをもっと知ってほしい」と挨拶した。

 v2food Ptyのセールスディレクターであるクリス・コバーン氏は「肉の消費量の1%をプラントベースに変えるだけで環境への負荷を大きく軽減できる。いきなり食生活を変えるのではなく、『時々1食だけでも試してみませんか』というキャンペーンを展開し、『おいしい食事のために地球を犠牲にしない』という当社のモットーを実現したい」と語った。また、同氏は日本にカントリーマネージャーを設置する予定であることも明かした。

ワタミの《ミライザカ》全店で提供されるメニュー

 今回のキャンペーンには、「v2food」を導入しているワタミの「ミライザカ」全店舗とTwoの「2foods」全店舗、エイジアキッチンの「ミヤシタ成ル」などが協力するほか、13日からはアサヒフードクリエイトの全直営店が参加。日本での販売代理店であるオザックスは「1年を通してキャンペーンを展開しながら外食・中食での提供店舗を増やしていく」とした。