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HACCP対応の手洗いができているかAIが判定するシステム発売【東芝テック】

2023年3月3日 9:05 am
 東芝テックは3月1日、マニュアル通りの手洗いができているかをAIが判定し、HACCP(ハサップ)に対応可能な手洗いAI判定システム〈Visual Wash(ビジュアルウォッシュ)〉(オープン価格)を発売した
 
 〈Visual Wash〉は、深度カメラを用いて手の領域の抽出を行うことにより判定精度の向上を実現し、食品等事業団体などが定めた手洗いマニュアルに沿った手洗い動作ができているかをAIが判定するシステム。
 
 まず蛇口ごとに、タブレット、カメラ、センサー、ICカードリーダー、LEDライトの機器をセッティングする(下図の赤枠部分)。
 
 操作の流れは以下のフローとなる。
 
 厚生労働省や食品等事業団体が推奨する正しい手の洗い方をもとに、一連の動作をAIが認識。高い判定精度を確立した。
 
 また、手の洗い方の各ステップ動作をそれぞれ〇×判定することで「見える化」し、手洗いの効果を大きく向上させた。
 
 さらに手洗い判定結果を日々記録保存することで、HACCPに沿った衛生管理を実施でき、デジタル技術を用いた衛生管理のDX化の推進により、目視確認などの工数削減を実現するという。
 
 2021年6月より、飲食店をはじめとしたすべての食品等事業者に対してHACCPによる衛生管理の制度化が開始され、現場ではHACCPに対応した考えを取り入れた手洗いの徹底が求められている。
 
 しかし、現状では管理者による目視でのチェックや口頭での指導などで運用している場合もあり、チェックの自動化や指導の効率化ができるような仕組みのニーズが高まっている。

 そこで同社は、手洗い動作をAIが判定し、判定結果をデータ化して保存するシステム〈Visual Wash〉を開発した。