1月に開催された居酒屋JAPANで来場者の興味を集めたブースの1つが、日本全国のクラフトブルワリーが醸造するクラフトビールの中から好きなビールを選んで提供できるサービス〈ビールの縁側〉(https://beer-engawa.jp/html/page23.html)だ。
産業資材を中心とする総合商社の原田産業が手掛けるサービスで、元は家庭向けに手軽にクラフトビールを楽しめるECサイトとして2021年4月にリリースしたもの。昨年、業務用での販売も始め、2023年1月時点で31都道府県の75ブルワリーのクラフトビール約250種類から好きな銘柄を選んで購入できる。
同サービスの最大の特徴は、サーバーなどの機材や電源・ガスボンベが不要な専用樽の「飲ん樽」だ。サイズは3Lと5Lの2種あり、国際特許出願中の製品。9層構造の特殊フィルムで作られたインナーバックにより、中のガスを逃さず外の酸素に触れにくい構造となっているため鮮度が長く保たれる。
また、洗って繰り返し使えるプラスチック製の専用ポンプを樽に付けるだけなので、手間のかかるメンテナンスも不要だ。冷蔵庫に入れて冷やしておけば4~5時間は味を保ち、樽は持ち運びできるのでBBQなど外での利用にも適している。ビールはブルワリー工場から直接配送される。
料金についても、登録費用や月額料金などは一切かからずビールの販売価格のみなので、短期間のイベントやフェアなどに合わせて購入することも可能だ。同社では、今後もブルワリーを増やしていく予定だという。