累計90万件以上の投稿データを集めるグルメコミュニティサービス〈SARAH〉を運営するSARAH(東京・神保町、髙橋洋太社長)は、この3年間で「イカスミ」の人気が増加傾向にあるとの分析結果を発表した。
同社が提供する外食ビッグデータ分析サービス「FoodDataBank」で分析した結果、〈SARAH〉への投稿数が前年比192%と直近12カ月で約2倍近く伸びており、2020〜22年にかけて投稿された「イカスミ」料理の平均価格も毎年上昇していることが分かった。
味に関する評価キーワードのグラフをみると、「旨味」「濃厚」といったキーワードが全体の4割ほどを占めており、同社では「『イカスミ』ならではの強い旨味や濃厚さが、消費者の満足度を高めるポイントになっている」と分析した。
性年代別では、男性は30代以上で人気が高いのに対し、女性は30代以下で人気が高く、男性の注目ポイントは「調味料」、女性は「見た目」という差が見られた。この結果から同社は、「男性(主に30代以上)は「イカスミ」ならではのガツンとした旨味や濃厚さで人気が高まっており、女性(主に30代以下)は背徳感を感じるその見た目が人気のポイントになっている」との見方を示した。
ちなみに、「イカスミ」には疲労回復の効果が期待でき、日本各地の郷土料理としても親しまれていることから、同社では「体調を崩しがちな季節の変わり目に、パスタだけに限らず色々な『イカスミ』メニューもいいかもしれない」とコメントしている。