法人向け組織コンサルティング事業などを手がけるNINJAPAN（東京都新宿区、新井翔太代表・新井景介代表）は9月30日、チップのやり取りをスマートフォン上で行うプラットフォーム「TiPs（チップス）」のβ版をリリースした。
「TiPs」を使うにあたり、店舗の基本情報のほか、スタッフのアピールしたいポイントを入力する。具体的には力を入れていることや頑張りたいと思っていること、目指している姿などだ。
お客さんは、サービスに対して感動した時や応援をしたいと感じた時に、店内に設置された「TiPs」の二次元コードを読み取り、該当するスタッフにチップをクレジットカード決済で渡す。
例えばチップ100円の場合、NINJAPANがいったん回収し、源泉徴収を行ったのちにスタッフには70％、店舗へは15％が収入として入る。残り15％は事務手数料などとしてNINJAPANが引く形だ。
これにより、接客サービスの品質に金銭的評価が加わるようになり、個人の頑張りや努力が見える化することで、スタッフのモチベーションや生産性、顧客満足度が向上するという。
また「TiPs」は他のユーザーが投稿した、チップに紐づいた評価を見ることができるため、お客さんがスタッフを指名してより質のいいサービスを選択できるようになる。さらに誹謗中傷の口コミを投稿できない仕組みを構築する。
同社は、「個人の頑張りがきちんと評価される、温かい場所を作りたい。個人にライトをあて、個人の行動の質が正当に評価される世界を実現したい」と、「TiPs」をリリースした経緯を説明する。
まずは飲食店や観光事業を中心に展開し、その後接客を伴うサービス全体への展開を検討していくという。
