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接客や料理の顧客満足度の高低で「割高」感じる金額に14ポイントもの差!!【MS&Consulting調べ】

2022年12月13日 8:54 am

 ミステリーショッピングリサーチ(覆面調査)などを手がけるMS&Consulting(東京・小伝馬町、並木昭憲社長)と国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究によると、「顧客満足度の評価」の高い店と低い店とでは、値上げ額の許容範囲に平均14.4ポイントの差があることが分かった。

 飲食店の利用者に対して「店舗で体験した内容(接客、商品、雰囲気など全てを含めて)について、何円くらいから『高い』と感じますか」と質問した結果をまとめたところ、平均すると12.5%という結果となり、最もボリュームが大きかったのは0~10%だった。

【横軸の見方】+○%:現在の支払い金額+○%から高いと感じる /-○%:現在の支払い金額-○%から高いと感じる

 また、「顧客満足度の評価」が高い場合と低い店を比較すると、低い店では1.7%値上げしても高いと感じられてしまい、高い店では16.1%まで許容されるという結果となり、「高いと感じ始める金額」で平均14.4ポイントの差ができた。MS&Consultingでは「お客様の離反を防ぎ、値上げに対する許容度を高めるには、『接客力(サービス)』や『料理のおいしさ(商品)』などの顧客満足度を構成する要素を磨き高めることが重要です」とコメントした。

 同調査は7月25日から9月4日までの期間に調査を実施し、外食企業211社・6152店舗(居酒屋/焼肉/ファミリーレストラン/カフェ/和食/ラーメン業態など)から有効回答を得た。