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埼玉県産の食材のみで作った〈ALL埼玉らーめん〉! ラグビーW杯と東京五輪で普及へ【関東食糧ほか】

2019年10月9日 8:22 pm

 埼玉県で最大手の業務用食材卸である関東食糧(埼玉・桶川、臼田真一朗社長)は、メーカーと共同で開発した、具材だけでなく麺に使う小麦粉やかえしで使う醤油、スープに使う鶏や豚まですべて埼玉県産とした〈ALL埼玉らーめん〉を、10月9、10日開催の関東食糧の展示会「ニューフードフェア2019」で来場者に提供しPRした。

 埼玉県産の食材だけでラーメンを作ろうという〈オール サイタマ ラーメン プロジェクト〉は2016年、関東食糧の臼田社長が、卵を産んだ後の鶏はどうなるか疑問にもち、「彩たまご」を生産している松本米穀精麦に声を掛け、エバラ食品工業で「彩たまご」を産んだ親鶏だけでスープを作ったところ、非常にいいスープが出来たことから発足した。

 その後、岩崎食品工業が埼玉県産の小麦「さとのそら」と「ハナマンテン」をブレンドして作った中華麺を、いし本食品工業が埼玉の笛木醤油を使ったかえしをそれぞれ開発。トッピングの豚肉、鶏肉、野菜、たまごもすべて埼玉県産のものとして2017年に完成した。

 当初は鶏白湯スープのみだったが、その後、秩父味噌を使ったかえし(いし本食品工業製)も作成。さらに埼玉県産小麦「あやひかり」と「ハナマンテン」で作った太麺(岩崎食品工業製)や、「さとのそら」を使った冷凍麺(シマダヤ製)も加わり、バリエーションを増やしている。

 現在、盛り上がりを見せているラグビーワールドカップが開催されている埼玉ドームでも販売しており、来年の東京オリンピック・パラリンピックの埼玉会場でも販売し、〈ALL埼玉ラーメン〉の普及を目指す。