一般的にはまだほとんど知られていない30年以上前から大豆ミートを製造・販売してきた新日鐵釜石製鐵所から事業を継承し、2008年に設立されたアジテック・ファインフーズ（岩手・釜石、中村達也社長）が２月に商標を取得した、ステーキ、ブロック、フィレ、ミンチの４タイプを揃える冷凍の大豆ミート「ファインミート」シリーズが、味や食感と共に使い勝手の良さも相まって注目されている。
同社は前身の新日鐵釜石製鐵所時代から製造した大豆ミートを、寺院の精進料理向けなどとして国内向けだけでなく台湾にも輸出してきた。近年、世界的に大豆ミートが注目を集める中、これまで培ってきたノウハウを生かして、大豆臭を抑えつつ乾燥させずに脱水してから冷凍することで、お湯で戻す必要がなく解凍後すぐに使える生タイプの植物肉を完成させ「ファインミート」と名付けた。
ヤグチの展示会より
主原料には北海道産大豆を使用しており、クライアントからのさまざまな要望に応え、飲食店などで使いやすいよう４タイプを販売。〈ファインミート ブロック〉500ｇ×12は唐揚げと同じように仕込みながらも揚げずに焼き色を付けるだけで唐揚げ風になるので、よりヘルシーさを追求できる。〈同 ステーキ〉１㎏×６はそのまま焼くだけで肉のような食感を楽しめ、〈同 ミンチ〉同はミートボールの代用など幅広い料理に加工でき、〈同 フィレ〉同は生姜焼きなど炒めものでの使い勝手が良い。
同社は他にもさまざまな大豆ミート製品を製造しており、それらすべてで合成保存料、合成着色料、化学調味料を一切使っていないことから、味わいと共にヘルシーな大豆ミートとしても訴求している。
