大豆ミートを使った製品が業務用でも広がりを見せる中、日本ハムは従来品よりも肉感を感じられるように改良した4品をラインナップに加えた。
同社は、2020年に立ち上げた植物由来原料を使用した製品ブランド「Natu Meat(ナチュミート)」に、肉に近い味と食感を追求した〈ハンバーグ〉560g(8個)×6と〈バーガーパティ〉400g(8個)×6、〈カツ〉480g(6個)×8、〈野菜カレー〉180g×20の冷凍4品を追加した。
〈ハンバーグ〉は粒感とジューシー感を、〈バーガーパティ〉はしっかりとした噛みごたえにこだわり、大豆ミートの選定、配合調整、製造工程の見直しなど試行錯誤しながら、肉の弾力感やほぐれ感を再現した。
〈カツ〉は、弾力が強すぎると蒲鉾のようになり、繊維感が弱すぎると食感が不足するため、配合の見極めと製造工程を調整し、1枚肉のような弾力ある食感と繊維感のバランスを取った。〈野菜カレー〉は1日分の1/2の野菜を摂れるヘルシーな製品で、大豆ミートの調味や野菜の風味とスパイスのバランスを取ることに苦労したという。
同社は、「香辛料に頼ると本来のメニューと離れたものになるので、それぞれの料理の特徴を損ねることのないよう味付けを調整した。食肉メーカーの強みを活かして肉らしい食感・風味を目指した」と意気込みを示した。