【第49回お題】 ●接客初級編●「オススメなんですか?」に答えよう
初めてのお店だったので、スタッフにオススメを聞いたら「オススメは鮮魚のカルパッチョです」と言っただけだった。
問題
オススメ商品を魅力的にお伝えするのに、他に何をお伝えしたらよかったのか? 1つ答えよう
■解答
①魚の種類 ②鮮度 ③オススメの理由 ④魚の特徴 ⑤料理の特徴──など
■解説
「オススメは何ですか?」と聞かれるお客様は、そのお店のことを知らない『初来店』の方です。
その方は、オススメの商品を聞きたいのですが、同時にそれはなぜか? を知りたいのです。なぜなら、オーダーをするかしないかの判断基準を必要としているからです。
しかし、残念ながら「オススメは鮮魚のカルパッチョです」とだけ言うスタッフが多いのが現状です。
プラスの情報=魅力ととらえ、できれば初期教育で、今回のお題をもとに情報を整理してあげて、お客様に『本当のオススメ』をしましょう。
①魚の種類
メニューには鮮魚と書かれていることが多いです。それは、魚は特に旬があるからです。そのため、魚の名前をメニューに明文化してしまうと修正できないから。また、旬を感じてもらうためであり『獲れたて』を意識してもらうため。
メニューとしてはいいのですが、お客様は『では今日の鮮魚とは何?』と思っています。
人によっては、光物が苦手だったり、赤身が苦手だったりします。お店によっては鮮魚と言いつつも貝類を使っているケースもあります。
そこで、魚(食材)を明確にお伝えすることで『あっ! だったら注文しよう!』か、または『それならいいや』と判断してもらえるのです。鮮魚のままだとご提供の際に、『思っていたものと違う……』ということになりかねません。
②鮮度
『鮮魚』と言っているので新鮮なことは理解できますが、どれくらいの鮮度なのかをお伝えできれば、オーダーしたくなります。
今日・直送・先ほど届いた・ご注文をいただいてから捌く……など、お伝えしていきましょう。
③オススメの理由
同じ魚を扱っていても、そのお店やスタッフにとってさまざまな理由があります。お店での人気・スタッフ自身が好きな魚・お客様の好きな魚など、この理由をプラスしてあげられたら、オーダーしたくなりますよね。
④魚の特徴
沢山ある魚の種類の中で、希少・お得感・栄養・効能・育て方など、その魚だけにある特徴は、お客様への価値提供につながります。特に背中を押す強い理由となります。
⑤料理の特徴
どんなカルパッチョなのか? 味付けは? ドレッシングは? そのこだわりは? 食材だけでなく、料理という商品を構成しているものの特徴を伝えると、さらにオーダーしたくなります。お題はカルパッチョですが、このように調理方法も1つの特徴です。
今回のお題では、鮮魚にしましたが、もちろん他の食材や料理に変えても、同じ方法でオススメすることができます。お店のコンセプトを踏まえて、絶対に食べていただきたい商品『本当のオススメ』をお伝えしていきましょう。
【第50回お題】 ●接客中級編● おかわりの伺い方
ドリンクのグラスが空いていたので、スタッフから「おかわりはいかがですか?」と聞かれた
問題
「おかわりはいかがですか?」より、さらにオーダーしたくなるフレーズを1つ答えよう
解答をお送り頂いた正解者の中から抽選で3名に、遠山啓之さんサイン入り書籍「サービスのチカラ 今からできる!笑顔のアクション接客編」(外食産業新聞社刊・税込1980円)を進呈します。
応募は以下のURLからお願いします。新聞を購読していなくても、ここをお読みいただいている方なら応募OKですので、お気軽にどうぞ✨
普段から磨いている接客スキルの腕試しとして、たくさんのご応募、お待ちしております!応募締切は10月4日(火)到着分まで。
↓↓↓応募先↓↓↓
https://forms.gle/PsK4RbzNedyMraDS6