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節約のため注文を諦める高級食材トップ3は「ブランド牛肉」「うなぎ」「うに」【HPグルメ外食総研調べ】

2022年7月20日 3:07 pm

 さまざまな食材や生活必需品の値上げが続く中、リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、最近の物価上昇による外食時の節約動向についてアンケート調査を実施したところ、約半数が注文をためらったり諦めたことがあり、その対象となった高級食材のトップ3は「ブランド牛肉(松坂牛、神戸牛など)」「うなぎ」「うに」という結果になった。

 同調査は、首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の男女6239人から有効回答を得たもので、「節約のため外食時に注文をためらったり、注文したいものをあきらめたりすることがあるか」では、「いつもそうだ」が9.6%、「たまにある」が37.9%となり合計で47.6%となった。

 年代別に見てみると、最も高かったのは20代女性の62.2%で、逆に最も低かったのが60代男性の31.6%だった。ただし、「いつもそうだ」だけを見てみると、40代女性が12.7%で最も高く、すべての年代で女性の方が男性よりも節約する割合が高かった。

 注文をためらったりあきらめたりした高級食材については、「もともと高級食材はあまり食べない」「特になし」の回答も多いが、個別品目では1位が「ブランド牛肉(松坂牛、神戸牛など)」(17.5%)、2位が「うなぎ」(14.0%)、3位が「うに」(8.8%)だった

 お得に食べられるフェアやイベントがあれば行きたくなる高級食材については、「ブランド牛肉(松坂牛、神戸牛など)」(49.7%)と「うなぎ」(33.8%)がトップ2となり、「外食の際に注文をためらったり、あきらめたりした高級食材」と同じ順位になった。3位は「カニ(ズワイガニ、タラバガニ、毛ガニなど)」(30.8%)、4位は「牛タン」(29.1%)と続いた。

 注文時にどのような我慢をしているかでは、「単価の高いものを我慢することが多い」が41.9%と最も多く、「単価に限らず我慢」「単価より量で我慢」を加えた「我慢することが多い」との回答は65.6%に上った。一方、「外食時には我慢はしない」とした人も34.4%と一定の割合に達した。