調査・統計ピックアップ

〈マリトッツォ〉の次はシチリアの伝統菓子〈カンノーリ〉!?【HPグルメ外食総研調べ】

2022年6月1日 1:24 pm

 〈マリトッツォ〉に続くスイーツとして、シチリアの伝統菓子〈カンノーリ〉がブームに?

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、20~60代の男女1035人を対象に、これから注目を集めそうな21品目の中から「食べてみたい」スイーツについて実施したアンケート調査によると、〈カンノーリ〉(イタリア語では1本の場合は〈カンノーロ〉)が60.9%を占め1位となった。

 〈カンノーリ〉は、筒状にしたカリッとした生地に、リコッタチーズベースのクリームにバニラ、チョコレート、ピスタチオなどを混ぜ合わせて詰めたイタリア・シチリアの伝統菓子。同総研では、「昨年から徐々に注目を集めているものの知名度は23.1%と、まだまだ人気の出る余地がありそう」との見方を示した。

 そのほか、生地を揚げて砂糖をまぶし、中にカスタードやチョコレートのクリームをたっぷり詰めた〈ボンボローネ〉(59.1%)が3位に入り、果汁かリキュールで湿らせたスポンジケーキにリコッタチーズと果物の砂糖漬けを重ねた〈カッサータ〉(53.9%)が5位に入るなど、イタリアンスイーツが上位5位に3つ入る結果となった。

 そのほか、韓国発祥のクロワッサン生地をワッフルメーカーで焼いた〈クロッフル〉、パン生地の上にクッキー生地をかぶせて焼いた香港の〈ボーローヨウ〉、蒸してからつぶした里芋にでんぷんを混ぜて成形し、再度ゆでて作った〈芋圓〉などアジアのスイーツにも注目が集まっている。

 同総研上席研究員の有木真理さんは「今回の調査結果から、イタリアンスイーツに注目が集まっていることが分かりました。その背景としては、イタリアンは日本で非常になじみの深いジャンルであるためヒット商品が生まれやすい傾向にあることと、しっかりめのスイーツとコーヒーを楽しむイタリアの食文化『スプンティーノ』がコロナ禍のテレワーク中などに間食を食べたいというニーズにもマッチしていることが挙げられます。また、韓国・台湾をはじめとしたアジアのスイーツも複数ランクインしており、『ネクスト マリトッツォ』が何になるのか注目です」と解説した。