飲食店にとって重要な「受付・配席」について、「スタッフの経験不足で非効率な配席となりテーブル単価が下がってしまう」「使用している受付システムのランニング費用が高額」「人手不足で受付対応できず機会損失を発生させている可能性がある」「スタッフ間の情報共有がいきわたらず、配席時にお客さんに不満を与えている」「インバウンド対応で言語の壁や多言語対応できるスタッフの不足」などの課題を抱えている店舗もある。
そこで米飯加工機大手の鈴茂器工は、飲食店の受付対応と席案内を自動で行うシステム〈自動配席AIシステム ARESEA(アレシア)〉(以下、〈ARESEA〉)を開発した。10月23日から東京・池袋の池袋サンシャインシティ文化会館で2日間開催する自社展示会「スズモフェア2024東京」で正式リリースする。
〈ARESEA〉は同社初のAI搭載製品で、「受付:自動来客対応」「配席:AI自動配席」「滞在:AI退店予測」の機能を装備。例えば、席数のみで判断する配席サービスでは2人用テーブルが2つ空席だった時に4人客が来た場合、空席なしとなり案内できなかった。しかし〈ARESEA〉の場合、2つのテーブルをつなげて4人席にして案内するなど、状況に応じてベテランスタッフのように臨機応変な対応が可能になるという。
日・英・中の多言語対応を標準搭載しており、オプション機能の「WEB受付」を組み合わせることでより効率的な運用が可能だという。システムの機器構成や導入店舗のエリアなどで異なるがイニシャルコストは200万円ほどで、月額制での利用となる。月額料金は3万円前後になるもよう。
同社は自社のみならず、グループ企業、ロボティクス関係の事業者、AIベンチャーなどとの共創・協業を進めており、今後も店舗全体の省人省力化・コストダウンソリューションをスピード感を持って提案・開発していくとしている。