鮎(あゆ)といえば清流の女王と言われ、初夏とともに旬を迎える川魚の代表だ。「古事記」や「日本書紀」にも登場するほど、古くから親しまれてきた。
淡白な味の白身魚だが、スイカやキュウリを思わせる独特の香りが人気で、最近ではフレンチやイタリアンなど、和食以外でも鮎を食材として取り入れる飲食店が増えてきている。
そんな鮎の養殖から製造加工、販売までを手掛ける木村水産(滋賀・ひこね芹川、木村昌弘社長)は5月1日、飲食店や宿泊施設向けに鮎食材が購入できる通販サイト「あゆの店きむら 業務用店」(https://business.ayukimura.co.jp/)をオープンした。
サイトで取り扱う鮎は、琵琶湖産鮎を種苗に、鈴鹿山系の伏流水から汲み上げた良水で丹念に育てた。同社によると「外部分析機関の調査でも、当社の鮎は天然鮎よりも旨みが強く、臭みが少なく、やわらかく、コクが強い鮎であると評価されている」という。
溶存酸素濃度を高めた処理水に入れ、活きたままの状態で届ける〈活け稚鮎〉20尾入・3888円(夏季限定・翌日に受け取り可能なエリア限定・詳細はサイト参照)や、出荷当日に水揚げ・氷〆する〈活〆鮎〉稚鮎サイズ10尾入・1188円(夏季限定)といった鮮魚から、踊り串を打ち天日塩で化粧塩して焼いた〈【夏季限定】あゆの塩焼き〉22尾・4990円、揚げるだけの〈小あゆの唐揚げ〉500g /約70尾 (約8×1cm・大小あり)×2袋などの加工品まで、幅広いラインナップを用意した。
また養殖生産の強みを活かし、「小ロット・短納期・安定供給」を実現。飲食店や宿泊施設のニーズにあったきめ細かなサービスを行う。サイトには和食向け・洋食向けのレシピもあり、初めて鮎を取り扱う場合でも安心・親切設計だ。
「鮎はどちらかと言うと非日常的な食材であり、家庭の食卓で食べるよりも、レストランや旅行先などで食する機会が多いため、料理人によってその魅力を存分に引き出してほしい」(同社)という。