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プラスチックとCO2の使用量20%削減できる使い捨てスプーン・フォーク発売【東洋製罐グループ】

2022年3月8日 8:45 am

 東洋製罐グループは、より豊かな社会の実現を目指す「OPEN UP! PROJECT」の一環として、紙素材率25%の使い捨てカトラリー「トーカンECOカトラリー」シリーズを開発し、第1弾として長さ160㎜の〈トーカンECOスプーン160〉100本×30袋と〈トーカンECOフォーク160〉同を3月初旬から販売する。

 使い捨てプラスチック製品(ワンウェイプラスチック)の使い方が見直される中、4月1日に施行予定の「プラスチック資源循環促進法」により今後、事業者向けにはプラスチックの削減基準が策定される。消費者に対しても、プラスチック製品が必要か不要かの意思を確認されたり、ポイント還元・有料化・他の素材への転換などが進むと想定されている。

 しかし近年、流通が拡大しているバイオマス原料製品は、原材料の確保が難しく高コストになり、紙や木のカトラリーでは耐久性に不安が残るという課題がある。

 そこで東洋製罐グループは、プラスチック製品削減を促進するため同シリーズの開発に着手。紙容器とプラスチック容器を専門に扱ってきた東罐興業の技術とノウハウを活かし、「紙の粉砕パウダー」を51%配合しポストプラスチック原料として注目されているペレット「MAPKA」を配合した製品を作り上げた。

 これにより、紙素材率25%でありながら通常の使用では問題のない高い強度を確保しつつ、同形状のポリスチレン100%素材製品と比べてCO2排出量とプラスチック使用量をともに約20%削減できるようにした。

 価格については数量や条件により異なるものの、バイオマス混合タイプより約10%安価に設定し、商社や卸のルートを中心に販売していく。今後、レンゲや160mm先割れスプーン、100mmスプーン、140mmスプーンフォークなどラインナップを拡充していく予定としている。