中小企業や個店でも大手企業並みの自動電話対応を導入できるサービス〈IVRy〉を手掛けるIVRy(アイブリー/東京・新御徒町、奥西亮賀社長)は、トレタが提供するAIによる電話予約対応サービス〈トレタ予約番〉や、プレイドが提供するサイトやアプリの訪問者の行動・感情を解析するサービス〈KARTE〉と連携するなど、認知度を高めている。
〈IVRy〉は、電話にかかわる業務を自動化することで電話対応の負担を軽減できるサービス。最初に⓪から⑨までに問い合わせ内容(営業時間や予約、アクセスの案内など)を割り振ると、電話で問い合わせてきた人に自動音声が要件の番号を案内したり問い合わせに答えたりする(例:「予約の案内は②を押してください」「予約を受け付けました」など)。また、①を選んだ後にさらに①②③から選択するという風に、いくつもの階層に枝分かれさせることもできるので、きめの細かい対応が可能となる。
同サービスの最大の特徴は、スマートフォンが1台あれば、説明書などを読まなくても感覚的に設定できるようにした点だ。また、用意された内容で自動対応するだけでなく、作ったテキストをAIが自動で読み上げる機能やSMSへの自動返信、メールへの受電通知、複数の担当者への転送、音声録音、ブラウザからの発信、ホワイト・ブラックリスト対応など、さまざまな機能を搭載。IP電話なので、同時に複数の着信があった場合でも受け付けられる。
奥西亮賀社長は、「大企業が導入している電話の自動対応を、個店でも負担なく導入できるようにした。今後もニーズに応じて機能を追加し、電話に関係するすべての業務を効率化していくため、他社サービスとの連携も進めていきたい」と話す。
同社サイト(https://ivry.jp/)から申し込むと早ければ5分で登録が完了しすぐに使用できる。また、最低契約期間もないため、イベント時のみ利用するという使い方も可能だ。
利用料金は初期費用不要で月額3000円と電話番号維持費として月500円に通話料が加わる。通話料は1分2.2円~で、一例として着信30件・転送5件(平均対応時間1分)の場合の月額料金は3810円となる。