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LINE上で宅配やECの注文対応~決済をーー7月末まで無料キャンペーン中!【LINE Pay 支払いリンク】

2021年1月26日 8:41 am

 コロナ禍で来店客が減ったり営業時間短縮が要請されたりする中、今からでもデリバリーやテイクアウト、EC(通販)を始めようと考えている個店や中小の飲食店にとってネックの1つになるのが、出店手数料やサイトの構築費用、注文・決済サービスの手数料などのコスト面だろう。

 QR決済サービスなどを提供するLINE Payは、2020年12月から加盟店向けに、LINEのチャット画面で簡易的なECやデリバリー・テイクアウトサービスを提供できる「LINE Pay 支払いリンク」https://pay-merchant-blog.line.me/archives/25349264.htmlの正式提供を始めた。7月31日まで決済手数料をゼロにするキャンペーンを実施していることもあり、飲食店や小売店の加盟店が増えているという。

 「LINE Pay 支払いリンク」は、国内約24万の店舗や企業のアカウント(2020年9月末時点)がアクティブに利用されているLINE公式アカウントと「LINE Pay」を連携させることで、カートなどを必要とせず、LINE上のみで接客から注文、決済まで対応できるというもの。

 プロトタイプ版を20年7月に提供したところ多くの利用申請があり、2020年12月3日時点で2000ブランド以上が導入。申請した業種別では、ショッピング・小売が24%と最も多く、次いでレストラン・飲食が16%となっている。

 利用するには、まず企業・店舗がLINE Payへの加盟申請することが必要となり、審査が通れば、企業や店舗のLINE公式アカウントのチャット画面に「お支払いリクエスト」が表示される。この「お支払いリクエスト」をタップすると、登録された商品と金額のリストが表示されるため、注文された商品を選択して購入者のチャットに送信すると、購入者は送られてきた「支払う」をタップするだけで決済できる仕組みだ。

 具体的な利用方法の一例として、公式アカウントで提供しているメニュー表や商品リストなどを見た利用者が、その中から欲しい商品を選び、公式アカウントのリッチメニューにある「注文ボタン」をタップ。すると「ご注文内容・お届け先情報・決済方法」などの必要事項の入力を求めるメッセージが自動的に返信される。そこで支払い方法に「LINE Pay」が選ばれると、そのチャット画面に「お支払いリクエスト」を送信。利用者が画面上の「支払う」をタップして決済すると、即座に企業・店舗側のチャット上に決済完了が通知される流れとなる。

 これにより簡易的ではあるものの、ECやデリバリー・テイクアウト用の専用サービスを利用したり、システムを改修するなどのコストや手間をかけずに、すぐに始められる点が最大のメリットとなっている。また、AIによる自動応答にすることもできるが、決済後に初めてのお客さんと常連客とでメッセージを変えて返信するなどアナログな接客にも活用できる

 プロトタイプの利用者からは、以下のような声が寄せられているという。
「(顧客からの)入金が速いため、配送までの時間が格段に短くなった」
「以前は地域内にしか顧客がいなかったが、『LINE』で注文から支払いまで出来るようになったことで全国に広がった」
「『支払いリンク』をチャット上で送るので、お客様とのコミュニケーションがさらに密に取れるようになった」
「以前はLINE公式アカウントの友だちのうち65%にブロックされていたが、『支払いリンク』活用後、コロナ禍で配達希望者が増え、現在は全体の46%までブロック率が減った」

 料金は初期費用・月額費用ともに無料で、利便性が大幅に高まるため公式アカウントの利用を推奨しているが、これも必須ではない。そのため、利用する際にかかるのは決済手数料(税別2.45%)のみとなるが、これも7月31日までは無料のため、現在はすべて無料で導入できる。また、この「お支払いリクエスト」を活用したチャットのやり取りは、利用者との個別のやり取りとなるため、公式アカウントの有料メッセージの数にはカウントされない。

 ちなみに、LINEの本人確認済ユーザーで1回100万円までの取引であれば、BtoCだけでなくBtoBにも利用できるという。