世界的な油脂原料の高騰に伴い、油脂製品や油脂加工製品の値上げに踏み切る国内主要油脂会社が相次ぐ。
Ｊ-オイルミルズは２月１日納品分から、業務用油脂加工製品の価格改定を実施する。業務用マーガリン製品は１kgあたり40円以上、業務用ショートニング製品は同50円以上値上げする。
不二製油は２月14日納品分から、油脂製品類は１kgあたり30円以上・１缶あたり500円以上、ショートニング類は１kgあたり50円以上、マーガリン類は同40円以上、フィリング類は同30円以上、ホイップクリーム製品類は同35円以上、チョコレート製品類は同45円以上、粉末状大豆たん白製品類は同50円以上、粒状大豆たん白製品類は同30円以上、大豆たん白加工食品類は同50円以上の値上げを行う。
ミヨシ油脂は２月18日出荷分から、ショートニング類は１kgあたり50円以上、マーガリン類は同40円以上、乳加工食品類は同16円以上の値上げ。その他油脂類は個別対応となる。
日清オイリオグループは４月１日納品分より、ドレッシング類を約３～13％値上げする。
いずれも新型コロナ感染拡大による労働力不足による生産量の伸び悩みや、北米など油脂原料の主要生産地の天候不順による減産の一方で中国やインドなどの旺盛な需要が高値を牽引。
また原油の高騰に伴うバイオ燃料の需要拡大、海上コンテナ輸送停滞といったことも影響している。
