「緊急事態宣言」解除、外食したい方の気持ちの解放、12月と、集客のチャンスが増えてくる時期です。そのときの対応で、その日やそれ以降の集客につながっていきます。 |
【第23回お題】 ●入口対応編●
満席の状態でご予約なしのお客様がご来店され、満席の旨をお伝えしたところ……
お客様に「どれくらい待ちますか?」と聞かれたので「どれくらいですかね……」とお応えした
問題
呼ばれないために、自分自身ができることは何か? ひとつ答えよう
▼補足情報
※卓上などの呼び鈴やベルは無しで考える
※チームではなく個人でできること
■解答
「ご来店ありがとうございます。確認いたしますので、お待ちください」
確認後…「お待たせいたしました。ただいまデザートを召し上がっているお客様が2組とお会計待ちのお客様が3組いらっしゃるので、恐らく15~20分くらいでご案内できると思います」
■解説
お題のような声かけをされたら、その時点で帰りたくなりますね。お客様は「店のスタッフなのになぜわからないの?」と疑念を抱くし、自分に興味がないと感じてしまいます。
こう答える原因は2つあると考えられます。1つは、忙しすぎてそこまで気が回らないこと。また人気店であれば、いわゆる「繁盛店病」、つまりご案内できないことが当たり前になりすぎて「今お断りしても、また次のお客様が来るから」と慢心しているかもしれません。どちらにしても入口で感じが悪いと、二度目はないと思った方がいいです。
もう1つは、店内で情報共有ができていないこと。入口担当スタッフは、常に店内の進行状況を確認しないと即答できないです。また、店内のスタッフも度々入口担当スタッフに、その状況を知らせることも必要になります。
第15回では「少々お待ちください」を「理由+お待ちください」に変換すると、お客様に誠意が伝わることを書きました。
これを応用し、まずは満席でもご来店への感謝「ご来店ありがとうございます」とお伝えし、理由である「確認いたしますので」+「お待ちください」と応えましょう。確認後は「お待たせいたしました」と戻ります。その後、お伝えするポイントが2つ。
①状況を伝える…満席/デザート中や会計待ちなど、席状況がどんなシーンなのか?/そのお客様は何組なのか? をお伝えできれば、お客様がどうするかの判断材料になる
②目安の時間を伝える…席の利用時間があればそれをお伝えし、今回のようになければ①との組み合わせで予測をお伝えする
また、お待ちいただくときに心がけたいことが2つ。
①対応後、お客様の「待ちます」に感謝を…お待ちいただくということは、その分のお時間を頂戴しているので、当然「ありがとうございます!」とお伝えしたい
②声かけたお時間を超えそうなときは改めてお声がけ…解答例のように「15~20分くらい」とお伝えした場合、それが過ぎそうならば、15分になる前に改めて「大変申し訳ございません。お伝えしたよりも10分ほど長くかかりそうです。お待ちいただけますか?」と伺い、もし「待ちます」となれば①のように更なる感謝を
自分が「この時間は待てないなぁ」と思っても、お客様は待てるかもしれないし、また逆に5分も待てない場合もあります。だからこそ、状況とお時間を組み合わせて、誠意を持って接すれば、お客様を取り逃がすことなく、結果的に売上に直結していきます。
【第24回お題】 ●入口対応編●
完全に満席状態で、この後ご来店の多くのお客様にはお待ちいただくことになります。
問題
お待ちいただくお客様が、少しでも気分よく待てる対応を2つ以上考えよう
▼補足情報
※テクノロジーは不使用
例:順番待ちできるネットやアプリ
せっかくなので、次回は気持ちよくお待ちいただくための方法を。
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