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リアル忘・新年会への参加見込み増加派が2割超【HPG総研調べ】

2021年12月15日 8:16 am

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、2021年11月1~8日の期間、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女9616人(うち男性50.4%、女性49.6%)を対象に、「今年度(2021年12月~2022年1月)の忘年会・新年会(以下、忘・新年会)について調査を実施した。

■今年度の忘・新年会への参加回数は昨年度より増加見込みの人が22.1%

 今年度(2021年12月~2022年1月)の忘・新年会への参加回数の見込みは、「昨年より大きく増えそう」「昨年よりやや増えそう」の“増加派”は計22.1%(前年同調査では2.0%)、「昨年より大きく減りそう」「昨年よりやや減りそう」の“減少派”は計1.1%(前年同調査では49.1%)で、増加派が減少派を大きく上回った。なお、「昨年と変わらない」との回答は76.8%だった。

 性年代別でみると、増加派は20代女性(27.0%)、次いで20代男性(26.9%)が多い

■回復する忘 ・ 新年会需要の中心は 「オンライン開催」よりも 「外食」

 今年度の忘・新年会への参加回数見込みについて、外食とオンライン開催の参加方法で、「外食」では、「昨年より大きく増えそう」「昨年よりやや増えそう」の“増加派”は計19.9%、「昨年より大きく減りそう」「昨年よりやや減りそう」の“減少派”は計1.0%と、増加派が減少派を大きく上回った。

■予算は平均4,268円/回(前年比+34円)。増加するも依然低水準

 忘・新年会の予算について、昨年度実際に使った金額と今年度の想定予算(想定額)を聞いた。
 コロナ禍で迎えた昨年度の忘・新年会では、想定予算(平均4,234円)、実際の参加費(平均4,242円)ともに2012年の調査開始以来の最低額となったが、今年度の想定予算(平均4,268円)は昨年度に比べると34円上回った。

 今年度の想定予算はコロナ禍となり厳しかった昨年度に比べると、回復傾向にはあるものの、過去10回の調査の中では7番目の低い額であり、2012~2013年と2013~2014年は消費税が5%だった時代であることを考えると、いまだ低水準であると言える。本格的な回復にはまだ時間を要すると思われる。

■「会社・仕事関係」の忘・新年会の予定は22.4%。昨年度から微増にとどまる

 今年度、参加する機会がありそうな忘・新年会の相手を聞いた。最も割合が高かった相手は、昨年度同様「友人・知人関係」(25.0%)であった。

 コロナ禍前の2019年度には最も割合が高かった「会社・仕事関係」(45.1%)については、今年度も22.4%(前年度20.9%)の微増にとどまった。「会社・仕事関係」は、2019年度以前が高い割合であったため、実施機会の回復について飲食店の期待が大きいと考えられるが、今年度はまだ回復が限定的になりそうだ。