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棚のデザイン・枚数・高さカスタマイズできる国産配膳ロボ発売【SOCIAL ROBOTICS】

2021年10月18日 2:28 pm

△配膳ロボ〈BUUDY〉(第2回フードテックジャパン会場にて撮影)

 さまざまな配膳ロボットが次々と誕生する中、国産でありながら安価に導入できることを目指した配膳ロボットが新たに開発された。

 ロボットの開発・製造・販売を手掛けるSOCIAL ROBOTICS(東京・八王子、浅野滋社長)は、棚のデザインや枚数、高さなどを自由にカスタマイズできる国産配膳ロボット〈BUDDY(バディ)〉を開発し、しゃぶしゃぶ店やバイキング店などで試験導入を進めている

 〈BUDDY〉は、現在主流の配膳ロボットとは異なり床面にマーカーを設置する方式を採用。特許技術であるRFIDマーカーを使用することで、カーペットなどの下に隠して設置しても信号を読み取るので、床のマーカーが店舗の雰囲気を壊すという課題を解決し、安全で確実なルート走行を実現した。通路幅は50㎝以上に対応するので、狭い通路でも走行でき、設置にかかる時間も100㎡あたり2時間程度で済むという。

△棚のデザイン、枚数、高さなどは自由にカスタマイズできる

 バッテリーやモーターなどは世界的大手の国内メーカーに特注しており、3時間充電で5時間稼働する。ソフトウェア部分も自由にカスタマイズできるようにするとともに、棚のデザインに関しても店舗に合わせて変えることができる。また、棚は30㎏までの荷重であれば、棚を増やしてディスプレイよりも高くしたり、逆に枚数を減らしたりできるほか、それぞれの棚の高さも自由に調整できるなど、カスタマイズ性を高めた点が大きな特徴となっている。

 料金は1台約200万円で、リースでは10万円前後が多い他社製品と比較しても安価な保守込みで6万円とした。