コロナ禍による時短要請なども徐々に解除・緩和され営業再開する店舗が増える中、コロナ禍前からの課題である人手不足で悩む飲食店が増え始めている。そうなると外国人を雇いたいところだが、言葉の面で不安になることも多い。
越境マーケティング支援や海外ユーザ調査などを手掛けるGLOBAL ASTRA(東京・銀座、下島健社長)は、外国人が日本語を効率的に習得できる完全無料の日本語学習アプリ〈IPPO〉(https://ippo-japanese.com/)をリリースした。
同アプリは、日本語能力検定として受験者が多い「日本語能力試験JLPT」への合格を主軸として、科学的な第2言語習得論に基づいた学習方法をアプリ内に実現。文法、単語、Listening, Readingという言語学習に最も大切な要素が詰まっていることで会話できるようになり、AI技術を活用して勉強時間や「JLPT」目標級に対する合格率を算出して可視化。そのデータを元に、それぞれの学習者に合ったカリキュラムをアプリ内で提案するという。
試験学習を基軸としたアプリではあるものの、全く日本語を話せない外国人でも一から勉強できるため、外国人スタッフに飲食店で働きながら日本語の勉強もしてもらう場面でも役立ちそうだ。広告や告知などを出さずにスタートさせたところ、すでに口コミで約2000人の学習者が登録しており、「JLPT」の目標級に合格したなどの声が寄せられているという。同社は将来的に、広告収入や今後実装する機能について別途課金して収益化を図るとしている。