海外では、飲食店への入店にワクチンパスポートか陰性証明を求める動きが出始めている中、USEN-NEXTグループのUSEN Mediaは９月15日、同社が運営するグルメメディア〈ヒトサラ〉（https://hitosara.com）に、スタッフのワクチン接種状況を表示できるようにするとともに、接種済ユーザー向け「ワクチン特典」を登録・発信できる仕組みを新たに導入した。
飲食店は、ヒトサラ店舗ページの基本情報欄に「ホールスタッフのみワクチン接種済み」などスタッフの接種状況を表示できる項目を作った。さらに、ユーザーが来店時に「ワクチン接種記録」や「ワクチン接種証明書」を提示すると「ワンドリンク無料」や「10％OFF」などのサービスを提供する「ワクチン特典」を登録・発信できるようにした。
「ワクチン特典」については店舗ページだけでなく、「デートにオススメのお店」や「テラス席があるレストラン＆カフェ」などの各特集ページ内で「ワクチン接種特典がある飲食店」を絞り込み検索できるようにした。また、ユーザーが予約時に接種状況を任意で入力できる項目も追加した。
同社は、会員ユーザー2742人と加盟店のシェフ・オーナー89人を対象にワクチン接種に関するアンケート調査を実施。ユーザーに「飲食店スタッフの接種状況が分かると安心できるか」と質問したところ、「とても安心する」「やや安心する」を合わせると70％となり、「自分の接種状況を伝えたい」は78％に上った。一方、飲食店側は「スタッフの接種状況を伝えたい」が63％、「来店客の接種状況を知りたい」が50％と少し開きがあった。「ワクチンパスポートを導入して通常営業できるようにしてほしいか」ではユーザーの65％、飲食店の68％が「そう思う」と答えた。
