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バイトテロ発生店舗に消費者の9割超が「行きたくない」【エフェクチュアル調べ】

2021年8月17日 1:09 pm

 ウェブリスクマネジメント事業や集客支援サービスを手掛けるエフェクチュアル(東京・外苑前、田中倫明社長)が全国の10~40代の消費者332人を対象に実施した「バイトテロ」調査によると、9割超がバイトテロが発生した店舗に「行きたくない」と回答した。

 飲食店などのアルバイト従業員が勤務先の商品や備品を使用し、いたずらや悪ふざけを行う様子をスマートフォンなどで撮影しSNSに投稿する「バイトテロ」は度々社会問題化し、企業のブランド毀損や風評被害により営業停止や閉店に追い込まれるケースもある。

 エフェクチュアルは、このような「バイトテロ」がどのような影響を与えるのかを調査。「『バイトテロ』が発生した店舗に行きたいか」の質問では、93.7%が「行きたくない」と回答したことから、集客に大きな影響を及ぼすことが分かった。

 「SNS上でバイトテロに関する投稿を見たことがあるか」では31.3%が「ある」と答え、投稿を見た媒体(複数回答)では「Twitter」が41.5%、「YouTube」が30.1%となり、3位の「テレビ」(7.8%)と大きな開きがあった。

 また「バイトテロ発生時の企業の対応で、一番不誠実だと思うもの」としては、1位が「事実の隠蔽」(59.4%)で約6割を占め、「対応の遅さ」(22.9%)「説明が二転三転している」(9.6%)と続いた。

一方、「直近で会社やバイト先でSNSに関する研修を受けたことがあるか」では、「ある」が13.6%と非常に低い結果となった。同社では、「防止策の実施に着手できていない企業が多いことが、バイトテロが多発する理由の一つだと考えられる」としている。

 同調査は7月26日から28日の期間、インターネット調査した結果による。