リクルートの外食市場に関する調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研が首都圏・関西圏・東海圏で実施した歓送迎会&花見の動向調査によると、2024年春の「歓送迎会」への参加回数の見込みは、増加派(「昨年より大きく増えそう」+「昨年よりやや増えそう」)が計16.4%で、減少派(「昨年より大きく減りそう」+「昨年よりやや減りそう」)計1.1%を大きく上回った。
また、「花見」への参加回数の見込みについても、増加派が計12.7%と、減少派計0.5%を大きく上回った。同社は「『昨年と変わらない』が86.8%と最も高い割合ではあるが、こちらも増加派が減少派を大幅に上回ることから、回復傾向に間違いはなさそうだ」としている。
1回1人あたりの平均想定予算については、「歓送迎会」が4404円(前年比+406円)、「花見」が2852円(前年比+357円)となり、両方ともに調査開始の12年以降で過去最高額の予想となった。同社は、「歓送迎会の想定予算と実際の参加費を比べると毎年、上振れしていることから、24年の参加費は調査開始以来の最高額を更新する可能性がありそうだ」との見解を示した。
「歓送迎会」の相手では、「会社・仕事関係」が最多で30.7%(前年比+4.0ポイント)で、コロナ前(20年2月初旬調査:36.5%)の30%台に回復する予想だ。「友人・知人関係」は8.8%(前年比-1.4ポイント)と減少予想で、今年の歓送迎会は「会社・仕事関係」の色合いが強まりそうだ。
一方「花見」の相手は、「友人・知人関係」が14.9%(前年比+0.1ポイント)と最多の予想。次いで「家族・親族関係」が僅差の14.3%(前年比‐1.6ポイント)で続き、「友人・知人関係」が「家族・親族関係」を上回るのは、コロナ前の2020年(2月調査)以来となる。また、「会社・仕事関係」も9.0%(前年比+1.1ポイント)と前年より増加予想となっている。
同調査は2月1~13日にインターネット上で実施され、首都・関西・東海圏に住む20~69歳の男女から9864件の有効回答を得た。