【参加型連載】サービスのチカラ

【第6回】●リスクマネジメント編●大声のお客様への対応/接客自主トレ~サービスのチカラSeasonⅡ~

2021年6月5日 10:22 pm

※この記事は、「日本外食新聞」の新連載を特別に無料公開しているものです。


 なかなか思い切って接客ができない状況が続いていますが、そんなときこそ、ぜひ「サービスのチカラ」をスタッフの皆さんで共有してトレーニングを。

それでは前回の解答と解説をしていきましょう。

【第5回】●接客中級編●マスクをなかなか外さないお客様とは?/接客自主トレ~サービスのチカラSeasonⅡ~
https://foodfun.jp/archives/14267

第5回お題 ●接客中級編●
 昨今、マスクをしてのご来店が日常となっています。この日のお客様は、お席へご案内後、オーダーテイクし、乾杯する直前までマスクをされていました。

問題①どのようなお客様なのか?を答えよう
問題②それを踏まえて、接客時に注意した方が良いポイントを2つ挙げてみよう

▼補足情報
※お店は感染症対策をしている
※今回、老若男女は無しとして考える

■解答■
解答①
 ・新型コロナウイルスを何らかの理由で気にされている方
 ・世の中が気にしているので、同じように気にしていた方がいいと考えている方

解答②
 スタッフのマスクがズレていないか・入口でアルコール消毒のアテンド・検温のご協力・できるだけ短い時間で接客・おしぼり多めに用意・周りで大声のお客様がいないか注意・アイコンタクトでしっかり伝える・オーバーアクションをハッキリわかりやすく・トングやサーバースプーンを付ける・お客様が落としたものを拾うときに拾っていいかの確認・テーブルリセット時の衛生処理・お帰りの際のアルコール消毒のアテンド

■解説

 入店して、割とすぐにマスクを取る方は気にされていないので、今まで通りの接客で特に問題はないです。

 このお題のように「乾杯直前まで」ということは、新型コロナウイルスを何らかの理由で気にされている可能性は高いので、それでも外食したいもしくは付き合いで仕方ない……というお気持ちがあるでしょう。

 また、世の中が気にしているので念のため……と考えている方は、世間体を気にされているので、接客自体は丁寧であれば、そこまで敏感になる必要はありません。

 とはいえ、気にされているお客様は少なからずいらっしゃるので、目線はそのお客様に合わせ、安心・衛生的・非接触な距離・時間への配慮などがキーワードとなる接客が、今まで以上に気を配るべき点です。

 「スタッフが顎マスクでした……」「マスクしているとはいえ私語が多いです……」「取り箸やトングがなかったです……」など、少しでもスキがあると、もらう必要のないご意見をいただくことになりかねません。

 ニューノーマルの接客では、大きな声を出さなくても、アイコンタクトやオーバーアクションなどで、ハッキリわかりやすくアテンドをし、誠意を持って清潔感を感じてもらえるような接客が軸となります。今までよりもほんのちょっとの丁寧さを意識してみましょう。

【第6回お題】●リスクマネジメント編●
 大きな声で会話し、どんどん盛り上がっているグループがあります。時折発せられる笑い声が爆発的なので、ビックリされたお客様から「あそこの人たちうるさくて、食事どころじゃないんだけど……」とご意見をいただきました。

問題
このグループに対する声かけフレーズは?

▼補足情報
※黙食を推奨しているお店である
※満席なので、席移動はできない

 今回は第3回の当選者である、株式会社サッポロライオンの奥野様からの質問を参考にお題を作成しました。

 今は、飲食店自体が悪者ではないものの、そこでの過ごし方に注意が必要な世の中です。本来は楽しく笑顔で会話しながら過ごしていただきたいのですが、全てのお店が必ずしもお客様の大声によるにぎやかさを狙っているわけではないことを踏まえて考えてみてください。

 正解者の中から抽選で、書籍「サービスのチカラ 今からできる!笑顔のアクション接客編」(税込1980円)を3名に進呈。応募締切は6月14日(月)到着分まで。

 応募は以下のURLからお願いします。新聞を購読していなくてもまったく問題ありませんのでどうぞお気になさらず。たくさんのご応募、お待ちしております!

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