がんばろう外食!(支援等)ニュース

「時短要請除外」などコロナ対策実施店の認証制度設立へ【千葉県】

2021年4月7日 11:45 am

 3月21日の千葉県知事選挙で当選した元千葉市長の熊谷俊人知事は4月6日、新型コロナ対策本部会議後の記者会見で、感染対策を実施している飲食店に対してインセンティブを持たせる認証制度を新たに作ることを発表した。

 熊谷知事は、感染状況に応じて時短営業の要請を緩めたり強めたりすることが続く中で、今後も一律の条件で協力金を支払うことは難しいとの見解を示した上で、「飲食店は規模や構造、対策の有無で大きな差がある。感染対策を促す意味でも、対策のとれた店を認証し、認証店には時短要請の対象外にしたり、営業時間を緩和したりなどのインセンティブを与え、メリハリのついた制度設計にする」と述べた。

 新制度について「第一の目的は、インセンティブを持たせることで感染対策が徹底され、実効性のあるものにすること。その結果、社会経済活動もできるようになる」とその意義を語った。

 具体的なチェック項目としては、席の間隔や換気が十分できているかや、アクリル板設置などの飛沫防止などが想定されるが、一律のチェック項目ではなく店舗ごとの構造や規模に応じて効果的な対策が施されているかどうかをチェックするようになるという。

 この制度については市長時代にすでに検討を進めていたことから、3月21日の千葉市長選挙で当選した元副市長の神谷俊一市長ともすでに意見交換しており、他の市や国とも調整を進めている段階であることを明らかにした。

 具体的な日程は未定としながら、「できるだけ早期に制度設計し、まずは高いレベルで感染対策を実施できるモデル店を認証するところから始める」との方向性を示した。