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ワインバルが「ワイン飲み放題」付きテレワークスペースに! ユニークなプラン付きシェアサービスが始動!!【テレスペ】

2021年1月19日 12:23 pm

 コロナ禍による来店客の減少を補うため、飲食店の空席をワークスペースとして提供する店が徐々に増え始めている。ただ、スタッフの負担を軽くするため、サービス提供を抑えるのが一般的だが、その店の業態ならではの付加価値をプラスして差別化を図るサービスが現れた。

 空席のシェアサービス〈テレスペ〉を運営するテレワーク・テクノロジーズ(東京・新宿、荒木賢二郎社長)は1月18日、2020年8月から都内で試験的に提供していた〈テレスペ〉を正式にローンチした。当初は店の空席と利用者をつなぐマッチングサービスのみだったが、正式なサービス開始とともに、その店の特徴や業態を活かしたユニークなプランを提供することとした。

 その第1弾として、GYRO HOLDINGSグループで「北の家族」などを展開するパートナーズダイニング(東京・新宿、中村英樹社長)が運営する「ワインバルESOLA 新宿店」(95席、席数は通常営業時のもの)で、電源とWi-Fi付きテレワークスペースに「ワインセルフ飲み放題」を付けたプランの提供を始めた

 同プランは、ワインバルの特徴を利用者に知ってもらうとともに、顧客満足度を向上させる狙いで開発。ワインは赤、白、スパークリングを用意し、追加料金を支払えばフードも提供する。利用できる時間は12~20時(酒類提供は19時まで)で、利用人数は1~2人に限定。利用者は、「LINE」で〈テレスペ〉を友達登録し、クレジットカード情報を入力すると利用できるようになる。予約はできないため、画面の残り席数をチェックして来店する形となる。「ワインセルフ飲み放題プラン」は1人1時間1000円~(税込・以下同)で、「席のみ利用」の場合は1人1時間300円となる。

 荒木賢二郎社長は「『本業の特徴+テレワーク』という特色を押し出すことで、我々の目的である本業への集客効果を出すことができると考えている」と説明。今回の「ワインセルフ飲み放題」に続き、「犬同伴テレワークスペース」「スムージー付きテレワーク」「ハイボール飲み放題テレワーク」「ねこ付きのテレニャーク」など、ユニークなスペースの提供を準備している

 「LINE」上で完結するサービスのため、電源とWi-Fi(有料で提供も可能)があれば初期費用や設備費、月額利用料金などは一切かからず、売上に対する手数料のみが発生する。今回、飲食店を応援するため、通常は店側が支払う50%の手数料を、緊急事態宣言中は13.6%に割引している。〈テレスペ〉は1月18日現在、都内33店舗で導入されており、今後、関西や福岡などへの進出も計画している。