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三菱商事が5億円出資! モバイルオーダー「PLATFORM」導入拡大やデリバリー強化へ【クリスプHD】

2020年2月27日 11:58 am

 

完全キャッシュレス化を実現した店舗を展開する《CRISP SALAD WORKS》

都内を中心にカスタムサラダ専門店「CRISP SALAD WORKS」やカスタムピザ専門店「アール・ピザ」などを運営するクリスプ(東京・北参道、宮野浩史社長)と、「CRISP SALAD WORKS」向けモバイルオーダーアプリ「CRISP APP」や飲食店向けモバイルオーダー運用ソリューション「PLATFORM」などソフトウェアサービス事業を展開するカチリ(同)は、両社を完全子会社とする新会社クリスプホールディングス(東京・麻布十番、宮野浩史社長)を設立し、三菱商事から約5億円(出資比率18.4%)の資金を調達した。

 今回の資本業務提携で三菱商事は経営企画担当の常勤取締役を1人派遣。外食業態の出店拡大や「CRISP SALAD WORKS」のブランド力を活かした小売商品の開発、三菱商事が出資する「ケンタッキー・フライド・チキン」や「コメダ珈琲店」を始めとしたさまざまな外食企業での「PLATFORM」の導入拡大を図る。また、顧客データをほかの事業に活用したり、ほかのサービスと連携させることも計画する。

 クリスプHDではクリスプブランドの強化や、「CRISP APP」と「PLATFORM」のシステムを統合して効率化を図り、より使い勝手の良いサービスへの向上を図る。また、19年春にスタートした法人向けデリバリーサービス「CRISP BASE」を本格展開する。

 「CRISP BASE」は「CRISP APP」内に契約した法人にしか使えない専用ページを設置。通常の店舗と同じように、自分の好みにカスタマイズしたサラダをランチの1時間前までに社員などが「CRISP APP」から注文すると、配送料無料でオフィスに商品を届け、名前を書いたサラダを受取用の冷蔵庫に納めるサービスだ。1オフィスから1日5個以上の注文を基本とし、それを下回る場合は契約を見直す。現在は実証実験を兼ねてメルカリやコーワーキングスペース「WeWork」の会員向けに提供している。

 そのほか、「PLATFORM」に天候などの外部データとAI学習を組み入れ、売上予測や自動発注、ダイナミックプライシング(変動料金制)、健康データ連携など、オンラインとオフラインが融合した次世代型店舗の開発にも取り組むとしている。

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